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古河電工、次世代レーザ事業推進チーム発足
December 25, 2009, 東京--古河電気工業(古河電工)は、ファイバレーザ、可視光レーザ等の産業用レーザの事業拡大に向けて次世代レーザ事業推進チームを12月16日付けで新たに発足させた。溶接、切断等の加工用途、電子部品加工や医療機器用途等、今後拡大が見込まれる市場に注力し、2012年には年間20億円、2015年には年間60億円の売上を目指している。
当座のターゲット市場については、古河は「まずは国内の溶接、切断等の加工用途、電子部品加工や医療機器用途等、今後拡大が見込まれる市場」としているが、海外市場も視野に入れている。これについては、「レーザ用の光部品に強みを持っている子会社OFSと共同で市場開拓を図る。OFSとの協業により光部品からレーザ製品までの開発力、技術力、販売力を発揮し、古河グループ全体でトータルソリューションを提供する」。
古河は、「これまで次世代のレーザ技術として期待されているファイバレーザの研究開発を進めてきた」としており、その成果については、「赤外光が使われる光通信帯の技術を活用して、波長変換により実現される可視光レーザ技術、数百W級のシングルモードファイバレーザ技術、kW級のマルチモードファイバレーザ技術等を大きく進歩させることができた」としている。
こうした成果を踏まえて、「今後の産業用レーザ市場の拡大と、今後の低炭素社会の実現に向けて省エネルギーで環境に優しいことで期待されるファイバレーザ技術への移行を見据え、今回、製造、販売も含めた社内機能を1つのチームに集約。新チーム結成により、開発のスピードアップ、製造、販売体制の強化を図る」と戦略を描いている。OFSを含めた古河グループ全体の技術力を統合し、世界のトップレベルの製品製造と顧客サポートを展開することで、売上規模の拡大をはかり、「2012年には年間20億円、2015年には年間60億円の売上」を目指している。