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光デバイス冷却用高温AuSn熱電モジュール
December 24, 2009, Durham--ネクストリーム(Nextreme Thermal Solutions)は、アセンブリ温度320℃までの高温に対応するOptoCoolerHV14の改良版の提供を始めた。
この高温バージョンによりOptoCooler HV14は、厳しいトレランスを必要とする光デバイスのパッケージングでは業界標準のプロセスとなっている、金-錫(AuSn)ハンダに対応可能となった。特殊アプリケーションとしては、レーザダイオード、半導体光増幅器(SOA)やセンサなどがある。
OptoCooler HV14モジュールは、標準的な電力仕様で設計された高温ヒートポンプ熱電デバイス。85℃では、HV14は最大2.7V動作となり、わずか3mm2の設置面積で1.7Wの熱をポンプする。このモジュールは、50℃までの温冷サイド間の温度差(ΔT)を実現できるので、レーザダイオードのような光デバイスの冷却や温度コントロールに適している。
AuSnハンダは優れた接合力、歪耐性、熱伝導性が特徴。デバイスアセンブリ中の最初のリフロー後、AuSnの融点は320℃となる。それに続く、ネクストリームの熱電モジュールに対するレーザダイオードとその他のデバイスの接合温度はもっと低く、一般に283℃となり、これは業界標準となっている。ハンダが10μmも動くとアライメントがずれるので、レーザダイオードでは歪耐性の高い材料を使うことが特に重要。
同社のマーケティング/事業開発担当VP、Dr. Paul A. Magillは、「ネクストリームは、光業界で確立されたハンダアセンブリに対する標準を提供する」として、「HV14製品ラインにAuSnモジュールをリリースし、顧客の最も厳しいアセンブリ仕様に対応していく」と語っている。