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Alcatel-Lucent、スペインで100G 1000kmトライアル
December 24, 2009, パリ--アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)は、同社の光ネットワーキングポートフォリオを次世代コヒレント技術で強化した。このコヒレント技術により、オペレータは、100Gbps以上の伝送速度で特に厳しくなる伝送歪に経済的、自動的に対処することができる。
最先端の開発と独自のDSP(digital signal processing)アルゴリズムを利用した、次世代のコヒレント検知機能により、スペインの4都市をリンクし、ライブトラフィックが流れるテレフォニカ(Telefonica)の1088km 既存ネットワークでAlcatel-Lucentは112Gbpsフィールドトライアルに成功した。
同社は、次世代のコヒレントディテクションを主要な光プラットフォームに実装し、サービスプロバイダが、優れたパフォーマンスを維持しながら広帯域アプリケーションによって生ずる歪を緩和して既存ネットワークをアップグレードできるようにしている。また、この技術は、市場の要求に応じて、同じプラットフォームで100Gbps以上にもシームレスに展開することができる。
調査会社、Ovumのネットワークインフラ担当主席アナリスト、Ron Kline氏は「従来のネットワークプロバイダ、グーグルやフェイスブックなどのような新しいWeb2.0サービスプロバイダは、100Gbps技術を利用して劇的なトラフィック増に対処し、ルータサイト間で経済性の高い大容量トランスポートを実現しようとしている」とサービスプロバイダの現状を捉えている。「使用する変調フォーマットに関わらず、長距離、超長距離で100Gbps伝送を実現するための重要ポイントは、分散などの光歪を制御できるように伝送ボーレートを下げ、変調信号を効果的に復調できるコヒレントレシーバを利用することだ」とコメントしている。
Alcatel-Lucentの光ネットワーキングポートフォリオにより、ダイナミックな波長割当やリストレーション、任意のハイブリッド混在伝送が可能になる。既存のファイバインフラを最適化して確実に利用できるようになるので、10、40、100Gの混在信号の伝送が可能となる。ガードバンド、ネットワークエンジニアリングは不要であり、再生ポイントを追加することなくマルチノードを伝送できる。その結果オペレータは、柔軟性が高く、スケーラブルなメッシュ伝送ネットワークを構築し、現在も将来にわたっても、エンドユーザの要求に応えて経済的にサービスを提供できるようになる。