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波長数を変更できるパケット送受信技術を開発

December 9, 2009, 東京--日本電信電話(NTT)、日本電気(NEC)、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究により、複数波長を自在に束ねることで、現在のパケットネットワークの40倍(40Gbps)のアクセス速度で大容量広域ネットワークをオンデマンド利用できる技術を開発し、NICTの実験環境(JGN2plus光ファイバテストベッド)を用いて、大容量映像データを瞬時配信(1秒で映画1本分)する実証実験に成功した。
また、NTTは、100/40GbEを広域光転送網OTNで運ぶ「100GE/40GE over OTN」を国際標準化し、OTNフレームを並列展開して波長の束で運ぶ新技術を世界で初めて実証した。
これらの成果は、高精細な映像通信や大容量のファイル交換もストレスなく行える夢の広域LAN環境を、「ネットワーク帯域を波長単位にタイムシェア」という新パラダイムで実現するための第一歩となる。
現在のパケットネットワーク上では、ユーザやアプリケーションが1波長をパケット単位にタイムシェアしており、要所の中継ノードでは、波長毎に光電気変換して、パケットを電気処理している。これは、電子メールやWebなど、細かなデータの流れ(フロー)を、パケット単位に束ねて効率的に運ぶのに適した方式。しかし、今後、映像系のトラヒックが主流となり、フローの帯域や継続時間が増え続けると、帯域が逼迫するため、ユーザやアプリケーションが複数の波長を波長単位にタイムシェアし、ユーザとサーバを波長の束で結んで、中継ノードでは電気処理をしないネットワーク構成が必須となる。
10Gbps を超える速度でユーザが広域ネットワークにアクセスしてオンデマンドに利用するためのパケット送受信技術を開発し、自動経路制御や光スイッチノード技術と組み合わせて、ユーザあたり40Gbps級の広域LAN環境の実証に成功した。また、NTTは、100GEや40GEを広域光転送する方式の国際標準化を推進し、新標準技術を世界に先駆けて実証した。
これらの成果は以下の通り。
(1)アプリケーションに応じて波長数を変更できるパケット送受信技術を開発(NTT)
(2)自動経路制御技術(NEC)、多階層光スイッチノード技術(NTT)との連携動作を実証(NTT Com)
(3)「100GE/40GE over OTN」を国際標準化し、4波長に分けて伝送する技術を世界初実証(NTT)
(詳細は、www.nict.go.jp)

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