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CATVネットワークを利用した地域情報システムの提供を開始
December 8, 2009, 東京--NECは、地域ネットワーク(ケーブルテレビ(CATV)ネットワーク、他)を利用して、遠隔医療相談や地域限定VOD(ビデオオンデマンド)サービスなどを容易に実現する自治体・CATV事業者向け地域情報システムを製品化し、「テレとも」の名称で提供を開始した。
自治体・CATV事業者は、地域に密着し、その土地ならではのサービスの提供や地域生活を支える安心・安全・便利な情報発信を求められている。NECが提供する「テレとも」は、特にデジタル機器に慣れていない高齢者などを考慮して開発したシステム。どの家庭にもあるテレビを通じて、地域に根ざした様々なサービスを提供することにより、住民はもちろんのこと、域内経済の活性化を支援する。
「テレとも」は、家庭のテレビに接続する専用端末(「テレとも端末」)と自治体・CATV事業者内に設置するWebサーバおよびVODサーバなどから構成され、テレビ電話・Web閲覧・VODの3つの基本サービスを提供する。自治体・CATV事業者は、これらの基本サービスを活用して次のような地域に密着したサービスを実現できる。
1. 巡回医療地区にテレビ電話サービスを提供:高齢者宅や公民館などに「テレとも端末」を設置し、医師との遠隔医療相談を実現。高齢者が遠くの医療機関に足を運ばなくても、自宅のテレビを通じて直接、医師との対話可能。
2. 地元イベント・個人活動のVOD配信サービス:運動会や夏祭りなどの住民映像をCATV事業者が撮影し、VOD配信。住民は、お気に入りの映像を好きなときに好きなだけ鑑賞するだけでなく、学校や会社の仲間、親戚同士などとのコミュニケーションツールとして活用可能。
3. テレビとWebを使って、地元の流通業界を活性化:テレビで地元流通関連企業のWeb情報を提供。住民は、Web情報から購入したい品物をテレビ電話で気軽に手配可能。品物は、宅配業者から自宅に配送される。こうしたサイクルを回すことによって、地域内での流通の活性化を図る。
NECは、今後3年間で本システムを1万台以上販売する計画。提供価格は、7万円(税抜き、設置工事、保守費別途)からを予定。