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深刻化するデータセンタの消費電力問題

December 1, 2009, Stamford--ガートナー(Gartner, Inc)によると、現在データセンタの管理者が直面しているエネルギー、スペース、技術などの問題は、2010年にはさらに深刻化する。
 これらの問題は、2010年になっても引き続きユーザの苦悩の種となり、データセンタやITマネージャは、実際的な対処方を見いださなければならなくなる。
 「エネルギーコストはデータセンタポートフォリオの中のコスト要因としては最も急速に深刻化する。しかし、データセンタの管理者はデータセンタにおけるエネルギー利用を計測し、モニタし、モデル化するプロセスに十分な関心を払っていない」とガートナーの調査担当VP、Rakesh Kumar氏は指摘する。「データセンタから1台のx86サーバを取り除くだけでエネルギーコストが年に400ドル以上削減できることを認識すべきである。」
 ガートナーによると、データセンタのコストを分析して説明する標準化された方法は存在しない。同社は、データセンタのコスト削減を支援する実際的な策をいくつか提案している。
1. ハードウエアの合理化:利用されていない、また旧来のハードウエアを取り除くことが必要。これは、効率のよいハードウエアに仕事をさせることになる。ガートナーの顧客の報告によると、ハードウエアの合理化、統合計画で稼働サーバが5~20%減少したという結果がでている。
2. データセンタサイトの統合:複数サイトを規模の大きなサイトに統合してサイトの数を減らすと財務的に節約になることが多い。
3. エネルギーとファシリティコストの管理:エネルギーコストカーブを管理するためのツールと技術に、データセンタの温度を24℃に上げることがあるが、これは必要なクーリング水準を下げることになる。可能なら、外気を空調の代替として利用する。ホットアイル/コールドアイル構成、ブランキング、エコノマイザなど。サーバベースのエネルギー管理ソフトウエアツールで、最もエネルギー効率のよい方法で仕事をさせる。
4. 人件費の管理:ほとんどのデータセンタで人件費は最大のコスト要因となっており、全体のコストの40%を構成することも珍しくない。
5. 資産を使い尽くすこと:新たな資産の調達を遅らせることもすべてのデータセンタ管理者にとって必要なステップ、特にサーバの有効ライフはその減価償却限界を超えている。
ガートナーによると、エネルギー管理は、最先端のモニタリング、モデリング、計測技術およびプロセスを通じて初めて効果が得られる。計量が内部コストや効率プログラムの基盤となる。ガートナーは、データセンタ管理者やIT組織に、この分野の優先度が高いと説得している。

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