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ECの資金を受けLIFTプロジェクトでファイバレーザ開発

November 27, 2009, ブリュッセル--LIFT(Leadership In Fibre Laser Technology)は、欧州委員会(EC)の第7次フレームワークプログラムでNMP本部から資金を得ている共同の大規模統合プロジェクト。このプロジェクトは、ファイバレーザの科学的アプリケーションや製造技術においてヨーロッパが国際的に指導的立場に立てることを目的としている。
 コンソーシアムは、kWレンジのパワーレベルで動作する、連続波、ナノ秒パルス、超短パルスフェムト秒レーザ光源においてインテリジェントなビームデリバリシステムを持ちダイナミックビーム操作ができる新しいレーザ光源を開発する。LIFTは、既存のアプリケーションで市場シェア拡大を実現し、製造分野で新たなアプリケーションを創設し、コンポーネントサプライヤーやレーザシステムメーカーの欧州ネットワークを構築することを目標にしている。高速リモート切断、溶接、医療診断と治療、TFTパタニングなどの大きな既存市場、あるいは太陽電池製造、セラミックス製造向けコールドアブレーションなどの潜在的に大きな市場に向けた技術の可能性をデモンストレーションする予定となっている。LIFTプロジェクトを構成する研究、開発、革新により、ハイブリリアントレーザ光源の新機軸を実現していく。コンソーシアムは、材料加工、ヘルスケアデリバリ、再生可能エネルギーに向けた太陽電池の経済的な製造、nmサイズの次世代ICの製造、これら4つの重要アプリケーション分野での根本的な進歩を目指している。
 産業レーザ加工分野では、今日ヨーロッパが先行している。この地位を維持するためには継続的な革新と新しい技術が必要とされている。ファイバレーザは、20億ユーロと推定される世界の産業用レーザ市場でわずか10%を占めるに過ぎない。ファイバレーザの市場シェアは、2010年で倍になり、2013年にはさらに倍になると予測されており、その時点ではファイバレーザは年間に販売される産業用レーザの30%以上のシェアとなる見込みだ。ヨーロッパが産業用レーザ加工分野で技術的、製造的に市場リーダーとしての地位を高めるに、ヨーロッパのメーカーはファイバレーザ技術において先行することが肝要になる。LIFTプロジェクトの目標は、ここにある。

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