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2009年は通信キャリア投資の食いつぶしサイクル初年
November 24, 2009, Campbell--Infonetics Researchは、2009年第2版「サービスプロバイダCAPEX、OPEX、ARPU、加入者」調査レポートを発表した。同レポートは、現在の経済条件が通信市場に与えている影響を地域ごと、装置セグメント毎に分析している。
モバイル、FMCインフラを担当する主席アナリスト、Stéphane Téral氏によると、世界の通信サービスプロバイダの投資は2008年に停滞期に入った。「5年の投資サイクルの終わりに達し、3年の投資食いつぶしサイクルが始まった。とは言え、2000年の通信市場崩壊後と比べれば小さい。CAPEXは、2010年には底を打ち、2011年からは新たな投資サイクルが始まる。市場を牽引するのは、インド、中南米の3Gの普及、アフリカの3G展開の始まりだ。オーストラリア、ブラジル、西欧、日本、北米ではLTEの展開が勢いを増す。」
・世界のサービスプロバイダは2008年に3050億ドルをネットワークインフラのアップグレードなどのプロジェクトに使った。
・2009年の世界のCAPEXは、せいぜい6%ダウンにとどまる。落ち込みの原因は、中東、アフリカのCAPEX急落、USドル安、ブラジルのリアル、メキシコのペソなども通貨下落が予想されており、米国のブロードバンド刺激策の遅れもある。
・Infonetics Researchは、年末のCAPEX増があるため、2009年のCAPEX落ち込みが6%にとどまると見ている。
・光ネットワークハードウエアは、現在の厳しいCAPEX環境では明るい面となっている。通貨切り下げにもかかわらず、2009年の投資の伸びは一桁台の悪くない数字が期待できる。
・主に通貨切り下げの影響だが、世界のサービスプロバイダの売上は2009年にはわずかに落ち込み1兆6700億ドルとなる見込み。経済的に厳しい状況でも消費者が引き続きモバイルサービスにとどまっているので、モバイル通信サービスが市場を牽引している。
・モバイルインフラは引き続き世界の通信とデータコム投資の中で優勢を占めており、それに続くのが音声装置。
・世界のサービスプロバイダ上位10社(2008年の売上ベース)は、AT&T、NTT、ベライゾン、ドイツテレコム、フランステレコム、ボーダフォン、チャイナモバイル、テレフォニカ、BT、スプリント。