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価格・形状で優位に立つ次世代40GbE

November 6, 2009, Eugene--ライトカウンティング(LightCounting, LLC)のシニアアナリスト、ストラテジスト、Scott Schube氏は、40GbE/100GbEトランシーバ市場の展望についてコメントを発表している。
40Gb/s Ethernetは、サーバインタコネクトアプリケーションだけがターゲットであるとして最初は不評だったが、Ethernetのロードマップで正位置を獲得した。
 IEEE Ethernetタスクフォースが40GbEと100GbEの両方の標準化に合意すると、Ethernetスイッチベンダは、帯域需要やネットワークアップグレードの違いからコストに対する考え方が違う顧客を獲得するために、両方のソリューションを導入する兆しを見せていた。しかし、WDM技術を使用して25Gb/sトラフィックを4レーン伝送する長距離100GbEトランシーバの初期の推定価格が短期的には、最新の長距離10GbEトランシーバの約250倍であることが明らかになって来たとき、真の分かれ目が出てきた。もちろん価格は、技術の成熟にともなって下落するが、今後数年間は40GbE長距離トランシーバが、ビット単価で考えても、遙かに手頃な選択肢となる。結果的にシステムベンダはおしなべて、40GbEを単にサーバインタコネクト向けのソリューションではなく、次の世代のEthernetと見なすようになった。システムベンダの中には、40GbEを前提にして高速Ethernet ASICs、バックプレーン、ラインカードデザインを考え始めたところもある。製品ライフサイクルを考えると、たとえ長距離100GbEトランシーバの価格が手ごろな水準に落ちて来たとしても、既存の40GbEスイッチ製品によってメインストリーム100GbE導入は閉め出され、遅れることになりそうだ。
 100GbEは、近い将来、大型のコアルータ、特に次世代のWDMネットワークと40Gb/sや100Gb/sパイプ(ジュニパはすでに100GbE提供を発表している)を接続するルータには導入されることになるだろう。メガデータセンタ(Google, Yahoo, Amazonなど)ではコアスイッチ間に膨大な短距離の帯域ニーズが発生する。また、最大にして最悪のネットワークハードウエアで競う必要のあるEthernetスイッチベンダが100GbEを導入することになろう。
 トランシーバベンダにとって重要となる次の変化、混乱、チャンスは高速Ethernetのトランシーバ形状。少なくとも短期的には、技術的な限界によって理想から外れたソリューションが出てくる。短距離40GbEアプリケーションや短距離100GbEアプリケーションはそれぞれ、極めてコンパクトなQSFPやCXP形状で提供される。しかし、長距離40GbEや100GbE接続は、現状では遙かに大きな形状のCFPにしか入らない。ユーザは、たとえ短距離接続の実装密度を犠牲にしても、すべての距離の高速Ethernetに単一のラインカードを使いたがるだろうか。あるいは、短距離アプリケーションには小型のQSFPやCXPを、長距離アプリケーションには別のCFPカードを用いることになるか。
 今後数年にわたりデータコムトランシーバベンダにとっては、40GbE/100GbEとQSFP/CXP/CFP製品ミックスの問題が、予測、開発投資決定を一層面白くし、困難にすることになる。

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