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テレジオグラフィが長距離Ethernetの価格差を調査
October 28, 2009, ワシントン--Ethernetは簡素でローコストであることから、「今後の長距離ネットワーク技術になる」とよく言われるが、「実際はそれほど単純な話ではない」とテレジオグラフィは主張する。
Ethernetサービス標準と製品はまだ明確に固まっている分けではなく進化途上なので、キャリアが導入するEthernetの範囲は幅広い。Ethernet over DWDM、Ethernet over SDH/SONET、Ethernet over MPLS(pseudowireやVPLSサービス)などがある。エンタプライズのユーザは標準的なEthernetインタフェースを使用してこれらのEthernetバリエーションの全てにアクセスするが、サービス提供に使用される基盤となるトランスポートネットワークは大きく異なっている。
「Ethernetは従来のWAN技術と比べると安価ではある」とテレジオグラフィのアナリスト、Brianna Charpentier氏は言うが、同氏はEthernetの価格については「甚だしく異なっている」と指摘する。その理由として、「基盤となるネットワーク技術がコストに大きな影響を及ぼしている」と指摘している。
同氏が挙げる例によると、2箇所のオフィス間のP2P Ethernet接続は、一般に、pseudowire Ethernet over MPLSサービスがEthernetover SDH/SONETよりも安くなる。テレジオグラフィのEthernet調査サービス最新データによると、100Mbps FastE pseudowireサービス主要6ルートの中間価格は、SDH/SONETで提供されるFastE回線と比べると、15〜80%低価格だった。
Charpentier氏は、「Ethernetはコスト節約になると単純に考えることはできない」と言う。「サービス購入者は、キャリアのサービス提供、ネットワークアーキテクチャの違いがサービスコストにどのように影響するかに注意する必要がある」と指摘している。
テレジオグラフィのEthernet調査サービスは、40の主要キャリアの長距離Ethernetサービス、詳細なEthernet価格データをキャリア毎、世界の63の重要ルート毎に提供している。