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AMCC、次世代コンバージド向けにマルチコアSoC
October 20, 2009, サニーベイル--AMCC(Applied Micro Circuits Corporation)は、APM83Kシステム・オン・チップ(SoC)ファミリの最初の製品、バルクCMOSプロセスで実現した最高パフォーマンスのPowerArchitectureソリューション、APM83290を発表した。
APM83290SoCは、ゼロから設計して、高価なシリコン・オン・インシュレータ(SOI)で製造されるデザインに匹敵する業界最先端の高速性を達成しており、幅広いシステムにとって魅力的な価格柔軟性を提供するものとなっている。特徴は、独自のPacketPro、MultiEase技術。これらは、同社がワイヤレスインフラ、エンタプライズ、ストレージ、エンタテーメント、多機能プリンタ、通信アプリケーション向けに最高パフォーマンスを提供してきたネットワーキング、プロセス経験から開発した技術。APM83290には、コアあたりの周波数が1.5GHzの、Power Architecture技術をベースにした2つのTitanコアを集積したプロセッササブシステムを含んでいる。Titanコアは、スーパースケーラ、デュアルイッシュ、アウトオブオーダコアとなっており、パークロックベースで業界最先端のシングルスレッドパフォーマンスが達成できる設計。ハイパフォーマンスとともに、APM83290は新しい回路設計技術によって90nmバルクCMOSで1.5GHzを実現している、同様の動作速度を実現仕様とすれば45nm SOIプロセス技術が必要となる。パフォーマンスと価格柔軟性の組み合わせにより、このソリューションは、これまでPower Architecture製品が対応していなかった多くのローコストアプリケーションにとって魅力的な解と言える。
APM83290のPacketProは、多くの加速ブロックで構成されており、これはネットワーキングアプリケーションで通常の仕事からプロセッササブシステムをオフロードする働きをする。PacketProの基本コンポーネントは、様々なアクセラレーションブロック間のデータ移動を簡素化するメッセージパッシング(受け渡し)アーキテクチャであり、他のフローからのローディングに関係なく各フローのQoSを提供する。このQoSは、強力で柔軟性があるQMTM(Queue Manager and Traffic Manager)ブロックによって保証されている。孤立したオペレーションオフロードを使用する代わりに、アクセラレーションブロックの設計は、全プロトコルレベルのタスクをオフロードするようになっている。これによって、プロセスオーバヘッドを少なくし、アプリケーションパフォーマンスを向上させている。これらのブロックは、独自の特徴をサポートするために完全ソフトウエアプログラマブルとなっており、将来のプロトコル強化に向けたアップグレードが可能。
「異質な汎用CPUコアをチップに挿入して事足れりとするのではなく、当社は専用のシリコンブロックを開発して最もやっかいなシステムタスクをオフロードし、SoCsのAPM 83Kファミリが顧客のアプリケーションにとってパワー効率、パフォーマンス性能が向上するようにした」と、同社の戦略マーケティング担当アソシエートVP、Robert Fanfelle氏はコメントしている。