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ITU、ホームネットワーキングG.hn標準承認
October 19, 2009, ジュネーブ--ITUは、「スマート・ホーム」ネットワーキングシステムおよびアプリケーションに新時代を拓く最先端の技術標準を承認した。
「G.hn」と呼ばれる新標準によってサービスプロバイダは、HDTV、デジタルインターネットプロトコルTV(IPTV)を含むサービス提供コストを下げることができる。また、家電メーカーは、あらゆるタイプのホームエンタテーメント、ホームオートメーション、ホームセキュリティ製品をシームレスにネットワーク化でき、消費者の購入、導入プロセスを簡素化できる。
G.hn準拠機器は、同軸ケーブル、標準電話線、電灯線などの宅内配線を利用して1Gb/sまでの速度で広帯域リッチマルチメディアコンテンツを取り扱うことができる。既存の無線/有線技術の何倍ものスループットが可能になる。
新標準の承認により、ホームネットワーク機器(STB、宅内ゲートウエイ、コンピュータ、オーディオシステム、DVDプレイヤー、宅内機器、その他のホームネットワーク接続機器)メーカーは、自信をもってR&D計画を進め、遅滞なく製品を市場投入することができる。専門家によると、G.hnを実装した最初のチップセットは2010年早期に入手可能になる見込みだ。
ITU通信標準局ディレクタ、Malcolm Johnson氏は、「G.hnは、ほとんどの人がすでに家庭内に配線済みのケーブルに、新しい使い方をもたらす技術だ。この技術によって可能になるたくさんのアプリケーションには、エネルギー効率のよいスマート機器、ホームオートメーション、遠隔医療機器などが含まれる。この新技術の背後には業界の力強い支持があり、この標準がホームネットワーキングを革新する並外れた可能性を示すものだ」とコメントしている。