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RSLE、窒素/シリコンタンデム太陽電池を世界で初めて実証
October 19, 2009, Phoenix--RSLE(RoseStreet Labs Energy, Inc)は、ナイトライド/シリコンタンデム太陽電池を初めて実証した。
固体照明や青色レーザと同じナイトライド(窒素)材料技術を用いてRSLEは、シリコン太陽電池にナイトライド薄膜をカプリングした、正常に動作する太陽電池を製造し、テストした。RSLEは、標準シリコンもしくは薄膜太陽電池に比較して、大幅に効率を高める製品ロードマップを描いており、今回の成果はこのロードマップにおける大きな到達点となる。このハイブリッドデバイスは25-30%の実用的な変換効率が期待されており、RSLEはこの技術の製品化を2010年第4四半期に予定している。
同社の発見は、Full Spectrum太陽光発電製品ロードマップに基づいている。フルスペクトラム技術は主として、粒子放射線、熱や腐食環境など非常に厳しい環境に対する優れた耐性を持つ窒素薄膜をベースにしている。
RSLEのCEO、Bob Forcier氏は、膨大なインフラとなっているシリコン太陽電池とローコストの窒素薄膜とを結びつけた新しいハイブリッド太陽電池に関連して、「このハイブリッドデバイスは、世界の太陽電池市場、340億ドルの1%を超えると推定されるハイパフォーマンス太陽電池セクタをターゲット市場としている」とコメントしている。
また、RSLEのCTO、Wladek Walukiewicz氏は、「ほとんどの競合技術が実用効率の限界にある中で、ナイトライドはさらに高い効率にむけて見通しは明るい」と話している。