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世界の顕微鏡と付属品市場は2014年までにCAGR11.5%成長
October 15, 2009, Wellesley--BBCリサーチの市場調査レポート「顕微鏡:世界市場」によると、世界の顕微鏡と付属品市場は、2009年から今後5年間で、年平均(CAGR)11.5%で成長し、2014年には36億ドル規模となる。
市場全体は、世界経済減速により2009年は、12%以上の落ち込みとなる見込みだ。荷電粒子およびスキャニングプローブ顕微鏡の場合は、半導体産業に強く依存しているために、市場縮小は特に厳しい。しかし、この2つの同じセグメントは、2009-2014年の間に最も急速な成長が期待されている。
顕微鏡は、数十億ドル産業であり、ライフサイエンス研究、マイクロエレクトロニクス、先端材料科学で重要な役割を担っている。ナノテクノロジー分野拡大には顕微鏡は特に重要だ。STMs, AFMsを含むSPMsの主要市場は、ナノテクノロジーアプリケーション。SPMにより研究者は、ナノスケールの構造を画像化、評価、操作することができる。顕微鏡分野は、新しい要求やイメージング技術の開発にともない急速な進歩を続けている。
調査レポートによると、顕微鏡セグメントが市場の大きな部分を構成し、2008年の売上規模は20億ドルだった。販売は、2009年に、17億ドルまで落ち込む見込みだが、その後市場は回復しCAGR 12.4%で成長して、2014年には、31億ドル規模に達する。付属品および補給品が、その他の構成要素で、2008年の販売額は3億6000万ドル、2009年は約3億7400万ドルに増加、その後CAGR 6.5%で伸びて、2014年には5億1300万ドルに達する。
2009年半ばの予測から、光学顕微鏡の継続的成長分野には、教育機器投資、赤外分光トレンド、ライフサイエンスR&D、材料科学計測器が含まれる。例えば、赤外分光におけるトレンドと言った成長要因の影響は、特に、反射型顕微鏡のような光学顕微鏡市場に見られる。あるタイプの光学顕微鏡、特にアップライト顕微鏡市場へのマイナス要因は、光学顕微鏡から電子および他の先進的な顕微鏡への移行が進んでいるアプリケーションがあることだ。
荷電粒子顕微鏡市場は、光学顕微鏡市場同様に、一部はライフサイエンスR&Dおよび材料科学の開発が牽引している。荷電粒子顕微鏡市場拡大を後押しする他の要因としては、半導体産業や多くのアプリケーションで、ほとんどの光学顕微鏡の分解能の限界を超えてサイズが縮小したために光学顕微鏡から電子への置き換えが進んでいることが挙げられる。
今後のSPM顕微鏡の販売は、大部分は半導体産業の回復に依存する。SPMも、ナノスケールアプリケーションを含むナノテクノロジー市場が決め手になる。