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ドイツのレーザ関連企業、高出力ダイオードレーザのアセンブリ自動化
October 14, 2009, Dortmund--ドイツの教育科学研究技術省(BMBF)の融資を受けている共同研究プロジェクトPrOpSys(高出力レーザシステム製造技術:productiontechnology of optical systems for high power diode lasers)は、中間段階の開発成果を発表した。
新しいアセンブリシステムを用いてハイパワーダイオードレーザの完全自動アセンブリと調整を初めて実証した。これは、厳しい競争下にあるハイパワーダイオードレーザ市場で、製造コストを大幅に削減する道が開けたことを意味する。
ハイパワーダイオードレーザは自動車産業、工場の機械/エンジニアリング、あるいは通信など多くの業界で光源として使用されているので、これらのレーザは急成長する光製品市場で極めて重要な役割を担っている。現状では、これらのハイパワーダイオードレーザは複雑な調整やアセンブリステップにおいて手作業によるアセンブリが必要とされている。研究成果報告のプレゼンテーションの中で、プロジェクトコーオーディネータ、Dr. Jens Meinschienは、「われわれの競争力を守るために、われわれはこのプロセスを自動化せざるを得なかった」と語っている。同氏によると、この実証システムの完成により量産市場に向けて巨歩を進めたことになる。
自動調整では、まずレーザダイオードバーをアクティブにする。次に、ミクロンオーダの高精度位置決めシステムを用いてコリメータレンズをダイオードレーザの正面に置く。この作業は、接続されている計測システムがレーザ光を収集し評価できるように行われる。この評価システムは、レーザ光の強度分布解析をデジタルイメージ処理する方法を開発したことで実現した。このイメージ解析の結果、適切なアライメントアルゴリズムの助けを借りて最適化されたレンズ位置が決まる。最後に、レンズはレーザダイオードバー正面に正確に固定される。
紹介されたシステムはficonTECがアセンブリし、現在Fraunhofer IZMで稼働している。同研究所は、光製品量産向けの最適調整、アセンブリプロセスの開発をさらに進めるためにテストベッドとなっている。
(参照:www.limo.de)