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OLED-TVの売上は2015年に200倍に

October 8, 2009, ワシントン--消費者は有機LED(OLED)TVの明るくてはっきりした映像に関心を持つようになってきている。しかし、このTVセットの小さなサイズと法外な価格は敬遠されている。
このため、TV用のOLEDパネルの出荷、Active-Matrix OLED(AM-OLED)パネルの売上げが今後6年で約200倍になるとは言え、OLEDパネルの世界TV市場でのシェアは極めて小さい、とiSuppliは指摘している。
TV用のOLEDパネル出荷額は、2015年に世界規模で18億ドルとなり、2009年の1000万ドルから激増する。これにより2015年にはTVがOLEDパネルの最大の収益源となり、遙かに数量が多い携帯電話のメインパネル市場を追い抜くことになる。小さな携帯電話のディスプレイに比べるとサイズが大きなTVは、OLEDディスプレイの価格を劇的に押し上げ、売上を跳ね上げることになる。
しかし、これほどの成長でも、TV用OLEDパネルの出荷数量は2009年の25000枚から、2013年にわずか85万枚、2015年に470万枚にしか増えない。この数量は、2013年に2億3260万枚に達するLCD-TVパネル市場と比べると極めて小さい。
「2007年にソニーが11インチのActive Matrix OLED-TVを発表して以来、消費者やディスプレイ業界は、この驚異的な映像に大騒ぎをしてきた。しかし、11インチのAM-OLED TVの平均価格は現在約2500ドルだ。それに対して、42~44インチのLCD TVの価格は704ドル。製造の難しさと限られた生産数量のために、OLED-TVは今後数年は小サイズ、高価格にとどまり、少なくとも2015年までは世界テレビ市場で小さなニッチマーケットに押し込められることになる」と主席アナリスト、Vinita Jakhanwal氏は指摘している。

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