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幅広い波長領域で光量分割可能なポルカドットビームスプリッタを発売

October 7, 2009, 京都--島津製作所は、多色光源の分割や分光器のセクターミラーの置き換えなどに使用可能なポルカドットビームスプリッタ 48種を発売開始した。
同製品は、ガラス基板に微小な水玉模様(ポルカドット)のアルミコーティングを施したビームスプリッタで、多色光源の分割や分光器内部の光路分割などに活用されている光学部品。島津は、基板材質に高品質な合成石英を採用することで、紫外域から赤外域まで(最高3200nm)という、幅広い波長範囲での使用を実現した。これにより、一般的な誘電体タイプのビームスプリッタに比べ、約5〜7倍の波長領域(約2000〜3000nm)での光量分割が可能となる。
波長250〜2200nmまで使用可能な標準タイプと、波長250〜3200nmまで使用可能なハイグレードタイプの2製品を、光量分割比3種(T50/R50、T70/R30、T30/R70、T:透過、R:反射)と外形8種の計48種から選択できる豊富なラインナップが用意されている。
同製品は水玉模様のコーティング部分で入射光を反射させ、未コーティング部分では透過させるという原理で光量分割するため、入射角依存性が少なく、 0〜45度のいずれの入射角度においても光量分割比の変化がほとんど生じない。誘電体タイプのビームスプリッタは、干渉を利用しているため、わずかな入射角のズレで設計性能から大きく差異が生じる欠点があるが、この製品では搭載した分光器等の性能を確実に発揮することができる。
この製品は島津の分光器に多数搭載されており、高い実績と信頼性を誇る製品。また、RoHS指令(欧州連合による電子・電気機器における特定有害物質の使用制限)に対応しており環境に優しく、ユーザにあわせた仕様でのOEM供給や特注にも迅速かつリーズナブルに対応可能。島津は、「紫外域から赤外域までの幅広い波長領域で機能し、多数のラインナップを有する製品を市場に投入し、国内外での販売を展開していく」としている。

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