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グローバルネットワークアクセスがローカルIP中継料金に影響
October 2, 2009. ワシントン--テレジオグラフィ(TeleGeography)のIPトランジット料金サービスによると、2009年第2四半期、ヨーロッパ、北米の都市ではGbE(1000Mbps)の中間価格は、1ヶ月あたり約$10/Mbpsとなっており、過去3年の1年あたりの価格から約20%下落している。
西欧と東欧との大きな価格差はかつて存在していたが、東欧市場でのIPトランジット価格は西欧のレートに並ぶようになってきている。例えば、ブカレストとソフィアのIPトランジット中間価格は、ロンドンとパリのレートに匹敵する。
しかし、ヨーロッパと北米以外のIPトランジット価格は、先進国であっても遙かに高いままになっている。例えば、2Q09のGbEポートの中間価格は東京で月あたり$31/Mbps、サンパウロで52ドル、ムンバイで80ドルだった。これらの市場の多くで価格は急速に下落しているが、欧米の水準に達する見込みはほとんどない。「高価格は必ずしも市場競争がないことを反映しているわけではない。これは、相対的にコスト構造が高いことの反映とも考えられる」とテレジオグラフィのアナリスト、Erik Kreifeldt氏はコメントしている。
欧米以外の卸売りインターネットサービスコストが比較的高い理由がある。最も大きいのは、アジアのインターネットトラフィックが、コストの高い海底ケーブルを通らなければならないことだ。これに対して、ヨーロッパや北米のインターネットトラフィックは、ローコストの陸上ファイバネットワークのルートを利用することができる。「海底ケーブルの価格が下がれば、アジア、ラテンアメリカ、アフリカの卸売りインターネットアクセスの価格は下がるだろう」とErik Kreifeldt氏は言う。「しかし、欧米の水準にとどくと考えることはできない。」
テレジオグラフィのIPトランジット価格サービスは、包括的なデータを提供している。