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タッチレスモーション検出機能対応1チップ 光学式近接/照度センサIC

October 1, 2009, 京都--半導体メーカーのロームは、携帯電話やデジタルスチルカメラ等のディスプレイのついた機器向けに、業界で初めてタッチレスモーション検出に対応した1チップ光学式近接/照度センサ「BH1771GLC」を開発した。
この「BH1771GLC」は、可視光を検出するフォトダイオードと赤外光を検出するフォトダイオードを1チップ上に搭載しており、1cm〜10cm程度の近接を検知するとともに、照度センサとしては0〜65,000ルクスまで検出ができる。また、近接センサ機能を拡張し、業界で初めてタッチレスモーション検出機能を搭載。タッチレスモーション検出とは、複数の赤外光LED(最大3個)をこのBH1771GLCで駆動させ、その各LEDの反射光の位相差を検出し、反射物(人間の手)の動いた方向を検出する機能。この機能を用いれば、ディスプレイパネルに直接触れることなく、パネルより5cm程度の高さで手を動かすことによりパネルを操作できる。これによりタッチパネルの搭載していないディスプレイ機器であってもモーション動作が可能になる。
この製品は2009年12月からサンプル出荷を開始し、量産は2010年6月から月産80万個の体制で開始する予定。
今回開発したBH1771GLを用いて、携帯電話以外でもPCディスプレイなどで、手を近づけるだけでメニュー画面を表示させ、タッチレススイッチなど様々な応用が考えられる。また、ロームではこの光学式近接センサ「BH1771GLC」に最適な、低背型(h=0.9mm)ハイパワー赤外 LED「SIM-030」(出力30mW(typ.))の開発も行っており、最適なタッチレスモーションセンシングソリューションを提供できる。

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