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キューブオプティクス、100Gトランシーバ向けLAN WDM ROSA
September 24, 2009, Mainz--キューブオプティクス(Cube Optics AG)は、世界初の集積タイプ多波長100Gbpsレシーバ光サブアセンブリ(ROSA)を製品化した。
このROSAは、25Gbpsで動作するLAN WDM 4チャネルを光のまま分離する。光信号は集積されたディテクタを介して電気信号に変換される。電気信号はさらにTIAで処理され、4×28Gbpsまでの4レーンの電気データを生成する。
LAN、SAN、メトロネットワークで継続的に帯域増が進んでいるため、サービスプロバイダはより高速の光インタフェースを必要とするようになっている。この要求に応えてIEEE.802.3ba Ethernetタスクフォースは、新たに40Gbps、100Gbpsの光トランシーバ標準を確立しようとしている。最先端のエレクトロニクスとオプティクスを利用した現状のシリアルトランスポートデザインは、短距離といえども、このレベルの高速では経済的にはならない。コスト抑制のアプローチとしては、光で25Gbpsデータストリームを多重して所望の100Gbpsデータスループットの伝送を実現する考えがある。キューブオプティクスは、4個のPINディテクタと4個のダイオードを4chの光多重機能とともに集積するアプローチをとっている。小型の多波長TOSAとROSAアセンブリにより、次世代の高速プラガブルトランシーバ市場向けに商用開発を進めることができる。
キューブオプティクスは、光DEMUXを内蔵した世界初の100Gbps ROSAを実証した。これには25GbpsのパラレルLAN WDM信号を受信する4個のPINディテクタ、クワドTIAが組み込まれている。
この小型モジュールのサイズは15.2×12×6.5mm、chあたりの最少消費電力はわずか250mWとなっており、次世代プラガブル100Gbpsトランシーバ実現を容易にするものと言える。ROSAのOMA感度は、-8.25dBm。光DEMUXは、LAN WDM IEEEのチャネルグリッド1295.56、1300.05、1304.58、1309.14nm。コアの光エレメントは、コンパクトな直接反射多重アーキテクチャで、これはキューブオプティクスのIP(知的所有権)と製造技術によるものである。この100Gbps LAN WDM ROSAは、ウィーンで開催されているECOC2009で展示されている。少量のROSAモジュールは現在提供可能となっているが、量産は2010年の予定。