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京セラ、3 波長同時使用が可能な「波長選択性1/2 水晶波長板」を開発

August 28, 2009, 京都--京セラの100%子会社で水晶デバイスの開発製造会社、京セラキンセキは、水晶が持つ光学特性を活かした光デバイスの新製品として、業界で初めて、レーザ機器に用いられる基幹部品“1/2波長板”において、3 波長の同時使用が可能な「波長選択性1/2 水晶波長板」を開発した。サンプル対応開始は9月1日、販売は京セラが行う。
1/2 波長板は、レーザ機器に不可欠な部品で、加工対象物にあわせた最適な微細加工を実現するためにレーザの偏光面を回転させて、必要な加工精度(照射パワーの調節)や加工自由度(照射角度の調節)を確保する部品。一般的に、1 波長に対して1 つの波長板を使用しているが、新製品は、YAG レーザの3 波長(1064nm, 532nm, 355nm)に対し、1 つの波長板で3 波長同時使用が可能な業界初の波長板。京セラキンセキが持つ、高度な波長板シミュレーション技術と光学薄膜のコーティング技術、長年培ってきた高品質人工水晶の育成と薄膜加工技術により、開発に成功した。これにより、複数波長を用いるレーザ機器において、部品点数の削減とともに機器の小型化や簡素化に貢献する。また、この技術を生かし、要望に応じて3 波長以上やYAG レーザ以外の波長に対応する波長板についても提供する。

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