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IP STB市場規模は2014年に30億ドル超

August 27, 2009, シンガポール--世界的なアナログTVからデジタルTVへの移行にともない、家庭でTVサービスプロバイダが提供するエンタテーメントや情報サービスにアクセスする上でセットトップボックス(STB)の役割が重要になってきている。
 これは特に成熟した高速インターネット経済圏では顕著になっている。こうした国々では、サービスプロバイダが双方向テレビサービスに注力しているため、IP STBが伸びると考えられるからだ。ABIリサーチ(ABI Research)のSTB市場データによると、IP STBSの市場規模は2014年に30億ドルを上回る。
 アナログからデジタルへの移行も、STBの高度化や先進的圧縮技術の進化に弾みをつける。ABIリサーチの業界アナリスト、Serene Fong氏は「テレビ全般向けのベイシックなSTBの出荷は下降してきており、この6年間の予測期間を通じて下降は続く。対照的に、HD機能やMPEG-4圧縮技術を備えたSTBの出荷は、HDハイブリッドも含めて、上昇する」とコメントしている。これは、消費者のHDコンテンツ嗜好に密接に関連するものであり、この傾向はHD品質ビデオによって満たされることもある。特に、技術先進国の家庭へのHDTV普及は、市場の方向性を見る上では格好の指標になる。
 ベンダの市場における位置を見ると、モトローラとシスコ(Cisco Systems)は、両社合わせて2008年の市場シェアは約50%であり、ケーブルSTBベンダの上位に座り続けると見なされている。トムソン(Thomson)とパナソニックは、それぞれDBSとDTTセグメントで同期間に最上位にランクされていた。「市場シェアを維持するためのベンダの戦略は、HDTV、IPTV、デジタルTVなどの新しい技術をターゲットにすることにある。これらの技術が、今後STB販売の主要な原動力になると考えられているからだ」とFong氏は結論づけている。
 ABIリサーチの調査は、「STB出荷とベンダの市場シェア」。同調査は、四半期毎に更新される。

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