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信越化学とOFS、光ファイバ用プリフォーム製法ライセンス契約締結

August 25, 2009, 東京--信越化学工業とOFS Fitel, LLC(古河電気工業の米国子会社)は、OFS社が保有する光ファイバ用プリフォームの製造方法に関する特許(米国特許第6,131,415及びその各国特許)についてライセンス契約を締結した。
この特許は、低OH性能を有する高品質な光ファイバ(Low Water Peak Fiber)を安定して得られるガラスプリフォームの製造方法に関するもの。
Low Water Peak Fiberは業界の最も厳しい規格であるITU-T G652.Dで決められている標準シングルモード光ファイバであり、OFS社はこの規格の光ファイバを世界で初めて紹介したこの技術分野におけるパイオニア。この光ファイバを用いると、波長多重伝送方式(DWDM、CWDM)においてEバンド帯(1360〜1460nm)を含めた1300〜1610nmの全波長域を利用できるようになり、従来に比べて通信容量を50%程度向上させることが可能となる。そのため、現在では世界中の通信会社の大多数が光通信ネットワーク構築にこの光ファイバを用いている。
OFSの特許は、VAD法コアロッドと石英管を組み合わせた“ハイブリッド“ガラスプリフォームの製造方法に関するものであり、その技術は既にOFS社の AllWave ZWP fiberの製造に使われている。なお、ZWPはZero Water Peakを意味し、ITU-T G652.Dの仕様値を超える特性を有するファイバだが、同特許技術を用いて安定的に製造することができる。
信越化学は現在、鹿島工場において全合成プロセス法でLow Water Peak Fiber用プリフォームを量産している。このハイブリッド技術によって、極めて短期間にLow Water Peak Fiber用プリフォームの製造能力を増強することが可能となる。信越化学は、「鹿島工場の現有生産能力を利用し、Low Water Peak Fiber用プリフォームの増産が可能となり、アジア、太平洋地域で増大する需要に対応していく」としている。

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