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イメージセンサ市場、長期成長トレンドの終焉
August 21, 2009, マウンテンビュー--イメージセンサ市場は2009年に前年比11%減、64億ドルに落ち込む。これはストラテジーズ・アンリミッテド(Strategies Unlimited)が1997年に調査を始めてから初めての下降となる。
2010年には成長は回復すると予測されているが、平均成長率は一桁台が数年は続く。これ以前の10年は、年平均成長率(CAGR)は22%だった。
現在の世界経済環境が一時的な落ち込みを引き起こしているが、周期性が市場の先行きに大きな影響を及ぼすとストラテジズ・アンリミッテドは指摘している。その背景にあるのはこれまで急成長を牽引してきたカメラ付き電話市場の成熟だ。イメージセンサ全体を見ると、今後数年は数量的な伸びは期待できるが、需要の短期的変動、供給過剰と供給不足の周期、厳しい価格圧力などで競争力維持は以前にも増して難しい。
日本はこれまで世界のイメージセンサ生産の頂点に立っており、依然として世界のCCDsの90%超を生産している。CCDsはデジタルスティルカメラやセキュリティカメラでは、他を圧倒して使用され続ける。とは言いながらも、Fujifilmは2007年にカメラ用のイメージセンサの生産を停止した。Sonyもカメラ付携帯電話用のCMOSアレイの生産中止を考えており、Panasonicはすでに生産中止としている。
一方で、韓国と台湾のサプライヤーが、特にカメラ携帯電話で市場シェアを拡大している。Samsungは2006年から2008年の間に61%の成長を達成し、サプライヤーの上位に入った。他の韓国、台湾の企業、SETi, SiliconFile Technologies, PixArt Imagingとの競争も激しくなることが予想されている。Hynixは、2008年下期にイメージセンサ事業に再参入した。これらの企業は中国の携帯端末市場を狙っている。
詳細は、ストラテジズ・アンリミッテドの調査レポート第5版「イメージセンサ:市場展望-2009」。