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アジア太平洋地域のブロードバンド加入者数は今年1億8200万に
August 17, 2009, シンガポール--Frost & Sullivanによると、アジアパシフィックの固定ブロードバンド加入者は17.3%増となり、2009年末には1億8200万件に達する。売上は、前年比13.3%増、推定449億ドルを達成する見込みだ。
Frost & Sullivanの業界アナリスト、Adeel Najam氏は、固定ブロードバンドの普及はモバイルブロードバンドの成長と歩調を合わせて進むと見ている。同氏は、これを各国の政策と捉える。マレーシアの高速ブロードバンドプロジェクト(HSBB)、オーストラリアの全国ブロードバンドネットワーク(NBN)プロジェクト、シンガポールのiN2015基本計画など、国家的なブロードバンド計画が行われている。また同氏は、通信事業者は基本的なxDSLインフラの整備も継続して行うと見ている。
ほとんどの政府主導のプロジェクトが本格的に始まる来年までに、アジアパシフィックのブロードバンドユーザは2億件を超え、2010年末には2億1260万件に達していると予想されている。
Frost & Sullivanの「アジアパシフィック固定ブロードバンド市場」によると、日本を含む14カ国のアジアパシフィック地域のブロードバンド加入者数は、2009-2014年の間に年平均14.1%で成長し、2014年末には3億4290万件に達する。その同じ年に、この地域の家庭へのブロードバンド普及は、昨年の18%から37.2%に上昇しており、推定売上は690億ドルと見込まれる。
Najam氏によると、「消費者は、IPTVやVODなどの高スループット付加価値サービスに駆り立てられてブロードバンドを導入する」。また、Web 2.0、ソーシャル・ネットワーキング、ファイルシェアリング、オンラインゲームなどのサービス、PC価格の下落、ローコストノートブックの登場などがブロードバンド需要に弾みをつけている。
2008年時点で、家庭へのブロードバンド普及率が高いAPACの上位6カ国は、韓国(92.8%)、香港(85%)、シンガポール(78.5%)、台湾(66%)、オーストラリア(63.7%)、日本(62.7%)。残りの8カ国は、ブロードバンド普及率は60%未満。
加入者数では、2008年、中国の固定ブロードバンドユーザ数は8340万件(同地域の総加入者数の53.8%)、これに日本が3000万件、韓国が1550万件と続いている。