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CPVシステムメーカーSolFocus、7700万ドルの融資を獲得

July 14, 2009, マウンテンビュー--集中型太陽光発電システムの開発企業SolFocusは、シリーズC増資計画で7760万ドルの融資を獲得した。
 同社は実験的生産から全面的商用生産に移行しようとしている。2008年の生産量は0.5MW、これを今年は10MWに拡大する。生産能力は2011年には50MWを超える予定。今回の融資で獲得した資金は、量産移行に向けた生産能力拡大にあてられる。SolFocusの発表によると、Cシリーズ増資計画の最初の締め切り、今年1月時点では4700万ドルだった。その後、3060万ドルの追加融資を獲得し、総額7760万ドルとした。
 同社社長/CEO、Mark Crowley氏は、7700万ドルを超える融資について、「この経済環境を考えると、かなりの額だ、当社に対する市場からの期待の大きさを感じている。2009年は、CPV商用化の年だ」と語っている。この増資によって同社は、経営、エンジニアリング、事業計画を世界的な製造、導入需要に合わせていくとしている。
 今回の融資に応じたのはシカゴのVC、Apex Venture Partners。同社は、技術、ソフトウエア、ITインフラ、通信など様々な分野で価値を生み出す企業に投資している。
 SolFocusのCPVデザインは、反射光学系を用いて、小さく高効率の太陽電池に太陽光を650倍に集光するシステムを採用。SolFocus 1100Sは、従来の太陽光発電パネルに比べると、アクティブで高価な太陽電池材料は1/1000になっている。さらに、同社のCPVシステムで使われる太陽電池は、効率が従来のシリコンセルの2倍。太陽に恵まれた地域では、こうした高効率により太陽光発電のコストは加速度的に化石燃料のコストに近づくことになる。
 今回の融資は、SolFocusの商業ベースの実績を元にしている。SolFocusは11月に1100Sをリリースし、現在ヨーロッパのギリシャで最大級のCPVの導入が進められている。CPVシステムで最初のIEC62108認定を受け、同社のアリゾナ州メサ(Mesa)工場は製造能力を15倍に拡大した。

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