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GigOptix、ポリマベース光変調器の販売開始
July 7, 2009, パロアルト--ギグオプティクス(GigOptix Inc)は、EOポリマベースマッハツェンダ変調器(MZM)の販売を始めた。
通信、防衛、高速RFの顧客向けに出荷されたのは20G、40G、100GポリマMZMsのエンジニアリングプロトタイプ。
GigOptix-Bothellビジネスユニット部長VP、Dr. Raluca Dinuは、GigOptixに企業統合した後のLX EOポリマMZM製品開発について、「われわれの技術はもはや実験フェーズではない。現在、量産プロセスに向けて最適化することに注力している。顧客と協力して、幅広い市場を目指して差別化された新しい製品を生み出そうとしている」と語っている。
100Gb/s MZM、LX8900の最初の顧客である南カリフォルニア大学電気工学教授、Alan Willner氏は、100Gb/s EOポリマ変調器について、「このデバイスの帯域は、次世代のテラビット通信システム、超高周波RF通信システムを実現する可能性を持っている。今後数ヶ月にわたり、GigOptixと協力してこの技術の動作パフォーマンスを研究する」と語っている。
GigOptixによると、同社のEOポリマ技術は、既存技術に対する大きな利点がある。製造が簡単、広帯域、小型・軽量、低駆動電圧、放射線の影響を受けないこと、特にこの点は軍事、航空市場では重要。さらに、EOポリマは薄膜スピン-オン技術を利用している。製造はCMOS半導体プロセスと同様であるため、通信アプリケーション向け光集積デバイスを可能にする高集積に道を拓くだけでなく、チップ内通信のボトルネックにも取り組むことができる。チップ内通信は、次世代のマルチコアマイクロプロセッサの次の課題と見なされている。オンチップ光通信は次世代CMOSデバイスで信号をルーティングする唯一の手段と考える人が多い。
GigOptixは、最初の量産は通信市場向け40Gb/s変調器となると見ている。調査会社Ovumによると、40G変調器は通信用変調器市場で最速の成長を遂げ、市場は2009年の1300万ドル規模からCAGR42%成長で2014年には1億500万ドルに達する。