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PVデバイスメーカー、変わりやすい市場環境対応に苦慮
June 26, 2009, キャンベル--太陽電池や薄膜のメーカーは、揺籃期のPVデバイス市場におるリセッションと回復の交替に直面して、新規の生産能力拡大投資の時期決定に苦慮している、とICインサイツ(ICInsights)のレポート「太陽エネルギー:半導体産業の成長機会」で指摘している。
PV(photovoltaic)生産能力拡大と市場需要低迷のミスマッチがはっきりしてきている。2009年世界のPV製造能力は32%増、今年のソーラシステム導入は22%減と見込まれているからだ。
PVデバイスメーカーは2008年下期に投資を削減すると発表していたが、2009年、大手サプライヤーの多くはこの投資に急ブレーキをかけられなかった。結果として、世界PVソーラデバイス生産能力は2009年に32%増、トータルで11.5GW相当の電力を生み出すことになる。2008年のPV電池と薄膜(TF)の導入実績は69%増、8.7GWだった。投資削減によって生産能力拡大は減速し、2010年は15%増にとどまる見込みだが、ICインサイツの2009-2013年予測では、ソーラ市場は翌年に37%成長が見込まれている。
2010年、ICインサイツは、PV電池とTFモジュールの能力増強投資は2009年の23%減よりもさらに落ち込むと見ている。これは、メーカーが在庫積み増しと稼働率低下に直面しているからだ。同レポートによると、世界のソーラ電池とTF関連の投資は2010年に40%落ち込み、2009年の11億3000万ドルから約6億8000万ドルに縮小する。ただし、セルベースモジュールとパネルのアセンブリに対する投資は除く。しかし、ソーラPV投資は2011年には着実に回復を始め、13%増、7億7200万ドルとなるが、2012年には74%増、13億4000万ドルに激増するとICインサイツは予測している。
(詳細は、www.icinsight.com)