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IPG、世界初の10kWシングルモードファイバレーザテストに成功
June 19, 2009, ミュンヒェン--IPG(IPG Photonics Corporation)は、10kWシングルモードファイバレーザのテストに成功した。これは製造用途のレーザでは世界初となる。
このレーザは、一本のファイバで9.6kWシングルモード出力を達成、効率は23%超。IPGの新しいキロワットレーザはリモート切断、溶接、指向性エネルギーを含め、用途は多様。
IPGの特許、高出力シングルモードファイバレーザ技術の出力向上における最近の開発に代表されるように、このレーザの光学デザインは4m長の出力ファイバをパワーアンプにスプライスした完全集積MOPAで構成されている。IPGの10kWシングルモードレーザ、YLS-10000-SMは、波長1070nmで実質上完全なガウシアンビーム品質と出力パワーとを組み合わせることで、世界最高輝度の産業用CW固体レーザとなる。YLS-10000-SMは子会社IPG Laser GmbHが開発したターンキーパッケージ、小型で、記録的なウォールプラグ効率が特徴。
IPGのCEO、Dr. Valentin Gapontsevによると、10kWファイバレーザは同社が今年初めに発表した5kWのシングルモードレーザをベースにしたものだが、「この出力レベルで甚大なパワー密度を実現しながらも、熱限界を克服し、高次モードと非線形効果を避けるために新しいパワーアンプを開発した」。
「自動車、航空機、造船などの産業界の顧客は、他のレーザでは、これまで高価なアシストガスなしには不可能だったアプリケーションにファイバレーザを使えるようになった。例えばリモート切断や溶接、橋の建設、修理、船や航空機のペイント除去などの移動性のアプリケーションで、移動性があり堅牢なレーザパッケージ高い出力を利用して、作業範囲を広げることができる」と産業市場担当VP、Bill Shiner氏はコメントしている。