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経産省植物工場モデル施設に昭和電工の赤色LED素子採用
June 11, 2009, 東京--昭和電工は、植物育成に最適な波長光660nmを発する4元系赤色LED素子の開発に成功し、2009年4月よりサンプル販売を開始しているが、同LED素子が、経済産業省の完全制御型植物工場モデル施設の光源として採用された。
この植物工場モデル施設は、消費者、事業者、自治体等様々な関係者に対する植物工場の認知度の向上や普及を目的として、2009年1月より霞ヶ関の経済産業省別館ロビーに開設された。当初は、人工光と太陽光が併用されていたが、5月26日より、LED、蛍光灯、ナトリウムランプ等の人工光のみに光源を一新し、温度、湿度等の制御装置を有した完全制御型植物工場モデルにリニューアルされた。同モデル施設に装着されたLEDランプには、昭和電工の植物育成用赤色LED素子約800個が使用されている。
植物工場は、光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、養分等の条件を人工制御し、季節や場所に関係なく野菜等を多連続生産する仕組み。気候変動に左右されない安定的な食料生産体制、多毛作による高い食物生産性、害虫・病気の被害を受けないことによる無農薬化等の数多くの利点から、今後国内外において植物工場の設置の拡大が予想されている。
昭和電工は、現在推進中の経営計画「パッション・エクステンション」において、超高輝度4元系LED素子(赤色)や窒化ガリウム系LED素子(青・緑色)事業を“次世代成長ドライバー”と位置づけている。