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OclaroとNewport、New FocusとSpectra Physicsを交換トレード
June 4, 2009, サンノゼ--オクラロ(Oclaro, Inc)は、同社のアドバンスト・フォトニクスソリューションズ部門のNew Focus事業とニューポート(NewportCorporation)のNewport Spectra Physicsハイパワーレーザダイオード事業を交換することで合意に達したと発表した。Oclaroは、現金で300万ドルを受け取り、関連の移転、統合費用にあてる。
取引が完了するとOclaroは、システムやパッケージングに関する深い専門知識によってハイパワーレーザダイオードポートフォリオを拡張し、より価値の高い新市場を狙う。ニューポートの製品ライン、Oclaroの強いブランド、チップデザイン、技術革新および世界最高の製造インフラを利用することでOclaroはハイパワーレーザダイオード市場で最大のサプライヤーとしての地位を固める。このポートフォリオによって40%を超える粗利を上げることができると同社では見込んでいる。
OclaroのCEO、Alain Couder氏は、「当社は光業界で圧倒的な優位性を持つサプライヤーになる戦略を進めつつある」と語っている。「一連の戦略的な動きを通じて、Oclaroは自社のコアコンピタンスを利用して一定の市場で優位性を広げ、フォトニクスの革新のペースを加速していく。ハイパワーダイオードレーザ事業は当社の事業モデル、成長戦略、コアコンピタンスに沿ったものである。Tucson工場をOclaroのCaswell、チューリッヒ工場に統合すると、ウエハ生産量は約30%増え、Oclaroの通信用製品の粗利も改善する。」
Oclaroは、ブックハムとアバネクスを統合し、2009年4月に設立を完了した。
製品ラインは、Oclaroのシングルエミッタ、バー製品に対して補完的であり、日本や北米市場では医療、分析、印刷、産業アプリケーションに新たな成長機会が得られる。ニューポートスペクトラフィジックスのハイパワーレーザダイオード事業とOclaroのνフォーカス事業は同程度の規模で、2009年3月31日末までの12ヶ月でそれぞれ2000万ドル、3000万ドルの売上げ実績がある。
契約は4年の供給契約を含み、これによりOclaroは1年間はニューポートスペクトラフィジックスに対して唯一のダイオードサプライヤーとなり、続く3年は過半が割り当てられる。顧客のオーバラップがないため、Oclaroは今回の買収がOclaroとニューポートの双方の顧客にシームレスに受け入れられると見ている。Oclaroは、スペクトラフィジックスのTucsonアリゾナ工場、ダイオード事業のIP(知的所有権)を買収する。
「Oclaroは信頼できるパートナーであり、ニューポートはレーザシステムサプライヤーとして自社のコアコンピタンスに集中できる。Oclaroをアウトソーシングパートナーとして選択したのは、同社の世界最高のチップデザイン、製造インフラがあるからだ。これらとスペクトラフィジックスのシステムに対する理解力、パッケージング技術を合わせることで、ハイパワーレーザダイオード事業の強力なチームができあがり、ニューポートに対して最高のサプライヤーとなる」(ニューポート、スペクトラフィジックスレーザ部門、VP/部長、Dave Allen氏)。
取引は2009年9月26日期末の会計四半期早期に完了する予定。