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キャリアの防御行動で落ち込むルータ/スイッチ投資
June 1, 2009, キャンベル--Infonetics Researchは「サービスプロバイダルータとスイッチ」調査を発表した。同調査は、IPコアおよびエッジルータ、キャリアEthernetスイッチ(CES)、マルチサービスATMスイッチを対象にしている。
「2008年第4四半期、キャリアの警戒感が出始め、サービスプロバイダ向けルータ/スイッチは前年比で4%しか伸びなかった。2009年第1四半期、市場は前年比13%減、経済減速まっただ中でオペレータの防御行動の実効が見えてきた。例年、第1四半期はCESの売上が落ち込むが、1Q09はここ数年では前期比最大の落ち込みとなった。よい点は、もしキャリアが2009年の設備投資計画にしたがうなら、投資は今年下期に回復しなければならないということだ。インターネットやデータトラフィックの伸びが衰えを見せていないので、サービスプロバイダはそれに追従できるように装置のアップグレードを行うか、顧客を失うリスクに直面するか、いずれかである」(主席アナリスト、Michael Howard氏)。
調査のハイライト
・予想通り、1Q09の世界のCES販売は落ち込んだ。前期比で17%減、前年同期比で13%減。
・アジア太平洋地域だけは、1Q09のCES販売が伸びた(前期比3%増、前年同月比11%増)。
・IPコアとエッジルータセグメントでの激しい競争によって市場ランキングが変わりつつある。シスコが巨人であることは変わらないが、Alcatel-Lucent、フアウエイ、レッドバックはいずれもルータ売上シェアを伸ばしている。
・今期は落ち込んだが、CES市場を押し上げる主要因は全ての地域で共通している。キャリアはネットワークをTDMからパケットIPに変えて急成長するインターネット、データ、ブロードバンド、ボイストラフィックに対応しようとしている。