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NTT Com、APG建設計画とPCL買収を発表
May 27, 2009, 東京--NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、APGケーブルネットワークの共同建設および米国のパシフィック・クロッシング買収を発表した。
NTT Comは、アジア域内におけるトラフィックの急増と国際ネットワークの信頼性強化に対応するため、各国主要キャリアと共同でアジア地域を結ぶ新しい大容量光海底ケーブル「Asia-Pacific Gateway」(APG)を建設することに合意し、その建設に関する覚書(MOU)を締結した。
東南アジアを含むアジア域内では、各国の市場拡大に伴い、インターネットや企業向けネットワークサービスなどの、広帯域な国際通信に対する需要が増大している。また、海底地震などによるケーブル故障が発生した際、通信に与える影響を最小限に食い止めるため、複数のルートを有する信頼性が確保されたサービス提供が求められている。
NTT Comは、「APGの共同建設に参加することにより、アジア域内の保有ケーブル容量をさらに強化するとともに、複数のケーブルルートを提供することで冗長化を確保し、より信頼性の高い国際ネットワークを提供していく」としている。
APG:Asia-Pacific Gateway Cable Network、総延長:約8,000km、設計容量:4Tbps以上、経由地:日本、韓国、中国本土、台湾、香港、フィリピン、シンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ。参加企業 NTT Com、KT Corporation(韓国)、China Telecom、China Unicom(中国)、Chunghwa Telecom(台湾)、PLDT(フィリピン)、Telekom Malaysia、VNPT(ベトナム)。運用開始予定:2011年。
海底ケーブル事業者PCL買収
NTT Comは、日米間海底ケーブルPC-1を保有し、海底ケーブル事業を提供しているPacific Crossing Limited(PCL)の全株式を取得することで、PCL株主と基本合意に達し、株式譲渡契約を締結した。
今後、必要な監督官庁の承認など、所定の手続き完了後に、PCLの発行済全株式取得を行なう予定。
PCL:Pacific Crossing Limited、事業概要:海底ケーブル販売、運用・保守、主要株主:Strategic Value Master Fund Ltd.、保有設備 :日米間海底ケーブル PC-1。
PC-1の概要
総延長 :21,000km、設計容量:3.2 Tbps、構成:日米間2ルートのリング構成、陸揚局:阿字ケ浦(茨城県)、志摩(三重県)、Harbour Pointe( ワシントン州)、Grover Beach (カリフォルニア州)。