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AT&T、NEC、コーニングが32Tbit/s、580km伝送実験
May 12, 2009, ミドルタウン/プリンストン/ニューヨーク--AT&T、NEC(NEC Corporation of America)、コーニング(Corning Incorporated)は、新しいネットワーク技術を用いて32Tbit/s(320×114Gb/s)、580km伝送実験を行ったと発表した。
今回の実験結果は伝送帯域容量で以前の記録を25%上回り、伝送距離も倍以上に伸びている。この成果は、3月26日、サンディエゴで開催されたOFC/NFOEC2009 PDPB4で発表されたものだが、数年先の導入を目標に準備が進められている100Gbps技術の開発を推し進める成果とされている。伝送フォーマットは、PDM-RZ-8QAM(1)。
光ファイバの伝送容量増はインターネットやIPベースのサービス、アプリケーションの継続的な増加に不可欠の技術。ワイヤレスから有線ブロードバンド機器のトラフィックが伸び続けているので、通信キャリアや装置ベンダは、100Gbps接続といったコアネットワーキング技術の伝送容量の拡大と強化を休むことなく革新して行かなければならなくなっている。
AT&TLabsの光システム研究部長(executive director)、Peter Magill氏によると、AT&TネットワークのIPトラフィックは年に約45%増加している。そのため、顧客ニーズに応えるには先行的に今回のような研究を進めることが重要になる、と同氏はコメントしている。
今回の実験リンクは、7スパン構成で、各スパンはC/Lバンド用シングルステージEDFA、コーニングのSMF-28 ULLファイバを含んでいる。
NEC Labs America光ネットワーキング部長、Ting Wang氏は、今回の成果について、「25GHzスペーシングで1本のファイバに320ch詰め込むことができることの実証である」とコメントしている。
(1) Xiang Zhou et al., PDPB4, OFC/NFOEC2009