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通信キャリアサービスアウトソース市場は2008年に620億ドル
May 8, 2009, キャンベル--Infonetics Researchは、装置ベンダがサービスプロバイダに提供したサービスからの売上を調査した「装置ベンダのサービスプロバイダへのサービス」を発表している。提供するサービスの内容は、ネットワークのメンテナンス、構築、計画、設計、運用、アプリケーションサービス配信、サービスプロビジョニング、サービス開始、課金など。
Infonetics Researchの主席アナリスト、Stéphane Téral氏によると、装置ベンダのサービス売上が毎年2桁成長している。Tier1(年間売上70億ドル以上)のベンダの中には、製品の販売価格の下落を相殺して余りある額に達しているものもある。その結果、装置ベンダがサービスプロバイダから得るサービス売上は、2008年には世界規模で620億ドルに達し、前年比17%増となった。サービスプロバイダは、運用コスト(OPEX)を削減して利益を増やそうとしているので、サービスプロバイダがアウトソースする仕事は増加傾向にある。装置ベンダのサービス市場では、この世界的リセッションの中でも減速は全く見られない。いずれの装置ベンダもビジネスチャンスは増加している。
調査結果の要点
・新規サービスで素早くイノベーションを進め、運用コストを削減する必要に迫られているため、サービスプロバイダが日々のネットワーク運用を専門的なサービスハウスに外注することが益々増えている。
・2008年にサービスプロバイダがアウトソースした中で、最高の売上を上げている仕事には、ネットワークのメンテナンス、アプリケーションサービス配信、ネットワーク構築、ネットワーク計画と設計が含まれる。
・サービスプロバイダに対するベンダのサービス市場を牽引しているのは、従来からあるITインテグレータ、Tier1ベンダの通信ベンダインテグレータ部門。これらには、Alcatel-Lucent、シスコ、エリクソン、富士通、HP、フアウエイ、IBM、マイクロソフト、モトローラ、NEC、ノキア・ジーメンス(NSN)、ノーテルが含まれる。
・2008年は、IBMが装置ベンダサービス市場をリードした。
・NSNは2008年の市場シェアを増やし、他の上位5社は世界市場シェアを維持もしくは落としても、1-2ポイントにとどめた。
・この種のサービス市場の成長の大部分は、アジア太平洋からくるもので、インドのBharti Airtelのように際だったアウトソース契約が見られる。
・世界のTier1ベンダのサービス売上は、2008年に激増。これは、ヨーロッパの小規模契約の合計だけではなく、主にインドにおける活発な契約によるものだ。
・2008から2013年までの間に、中南米地域のシェアが北米やEMEAを上回る。