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デュポン、中国に太陽光発電技術センタ開設
May 7, 2009, 上海--デュポン(DuPont)は、上海の同社中国R&Dセンタに太陽光発電(PV)技術センタを開設し、急成長する結晶シリコン太陽光エネルギー市場に向けた材料開発をサポートする。デュポンは、2012年には同社のPV年間販売額は約3倍になり10億ドルを上回ると見込んでいる。
新設の技術センタには、3研究所があり、電池からモジュール製造、PVメタライゼーション、PVモジュールおよび信頼性試験を含むプロセスにフォーカスする。新しいPV技術センタは、研究、開発、中国のPV業界の顧客の技術サポートを行う。
デュポン・グレイタチャイナ(大中華圏)社長、Douglas Muzyka氏は、「中国は、現在も今後もデュポンにとって重要市場だ。新技術センタ設立により、当社はPV業界の顧客との密接な関係を深め、市場ニーズに応える技術サポートを行い、新しい材料技術を開発していく。こうした協力関係を通じて、効率を高め、長寿命化し、太陽エネルギーをすべての人にとって実用的な代貸エネルギーにするモジュールの実現に貢献することができる。この新しい技術センタは、デュポンが中国においてどのようにグローバル戦略を展開しようとしているかを示す典型例だ」と語っている。
2008年、中国における結晶シリコンPV電池とモジュールの生産は世界の総量の約1/3を占めた。中国市場からの需要急増に応え、PV技術センタは顧客の製造ラインと同等の評価設備を備え、より体系的な製品評価、トラブルシューティングをより迅速に行い、最大パフォーマンスを引き出すように材料特性を改善していく。加えて、技術センタは技術の中核点としての役割を担い、中国市場と、この地域の他の技術ネットワーク、米国にあるデュポンの世界R&D本部実験ステーションとを結びつける。
中国R&Dセンタは、上海浦東新区張江高科技園区にある。デュポンは、これまで同センタに約2500万ドル投資している。大中華圏におけるデュポンの2008年の販売額は20億7000万ドル。同センタの2005年開設当初の人員は100名、400人の研究者、技術者に拡張する計画は開設当初からあった。同センタは、研究、アプリケーション開発、トレーニング、デュポンの技術の中国、APAC、世界市場への移転およびライセンス供与をサポートすることを目的にデザインされている。また、同センタはデュポンと中国およびアジアの大学、研究機関との技術交流、研究協力を強化するプラットフォームとしても貢献することになる。