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IMECとCYTECが有機太陽電池の長寿命化で協力
April 13, 2009, Woodland Park/Leuven--化学材料メーカーCYTEC(Cytec Industries Inc)とヨーロッパのナノテク研究機関IMECは、安定性と寿命を延長した有機太陽電池デバイスの商用採算のとれる技術開発で協力する。
過去数年にわたり、世界の有機太陽電池研究は主に変換効率向上に注力してきた。しかし、有機太陽電池の動作時間を改善して5年以上とする必要がある。この研究課題が、CytecとIMECの協力の基本となる。
この目標達成のために、プロジェクトは2つの角度からアプローチする。1つは、有機太陽電池の本質的な安定性の問題に、活性材料配分のナノ形態学の安定化に取り組む。IMECはすでに共役高分子とフラーレン受容体分子との感光配合が、時間と温度の影響下で相分離する傾向があることを示した。これを抑制するために、IMECとCytecは、化学合成と材料処理における両者の専門技術を使用する。同時に、酸素や水蒸気といった外因性の劣化源の侵入を適切なバリア、カプセル化技術を開発することで抑制する。この技術的な解は、Cytecのコアコンピタンスである界面工学とコーティング技術、およごIMECの有機太陽電池プロセスと解析における背景技術をベースにする。同プロジェクトは、フランダースの技術研究推進機関の協力を得て、2年間、2011年3月末まで続けられる。