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売上増にもかかわらず世界の通信キャリアのCAPEXは4%減
April 13, 2009, ボストン--ヤンキー･グループ(Yankee Group)は､2009年の世界の通信キャリアのCAPEX(設備投資)は､2008年の2840億ドルから4%減､2720億ドルになると予測している｡
売上に対する比率は2008年の15.2%から､2009年は14.1%に下落する｡削減が必要というのではなく慎重姿勢を反映したものであり､またベンダに対して先行きが厳しいことのメッセージを発したものである｡
｢CAPEXが文字通り崖から落ちた､2002年のテレコムニュークリアウインターとは異なり､現在の経済危機は計算されたCAPEXの抑制を促すものだ｣とヤンキー･グループのディレクタ､レポート共著者､Brian Partridge氏は指摘する｡｢モバイルやブロードバンドサービスは､贅沢品と必需品との境目を超え､電気やシェルタと同じになった｡コアの通信サービスの重要性が､オペレータがこの予測期間を通じて継続的に売上を伸ばしていく主因だ｡しかし､成長は抑制され､キャリアは市場が要求する必要な利益水準を維持するための投資に戻っていく｡
調査の予測
･EMEA(ヨーロッパ､中東､アフリカ)の落ち込みが最も激しい｡CAPEXは10.9%減､2008年の1217億ドルから2009年には1084億ドルに落ち込む｡落ち込むのは主に西欧で､トルコなどの新興市場でのCAPEXは伸びる｡
･APACのCAPEX増が世界規模の落ち込みを相殺する｡インドや中国の爆発的な成長により韓国や台湾など､投資削減を計画している国々を元気づけ､全体としてCAPEXは11.5%増､2008年の680億ドルから2009年には758億ドルに伸びる｡
･北米は､CAPEX7.3%減｡2008年の713億ドルから2009年には661億ドルへ｡しかし､売上比ではCAPEXの落ち込みは1.5%に過ぎない｡
･ラテンアメリカの落ち込みはわずか｡複数の新興市場では顧客要求に応えて投資が続いており､このためにメキシコなどの問題のある市場の落ち込みを相殺する｡CAPEXの落ち込みは5.1%､2008年の233億ドルから2009年には221億ドルとなる｡
