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三菱電機「海外独立形システム向け太陽電池モジュール」新発売

April 9, 2009, 東京--三菱電機は、米国の内陸部や新興国の遠隔地等、発電所や送電線などのインフラが不十分な地域で需要拡大が見込まれる独立形太陽光発電システムに適した「海外独立形システム向け太陽電池モジュール」の新製品4機種を発売する。
 太陽光発電システム市場は、地球温暖化防止に向けた二酸化炭素(CO2)排出削減の取り組みなど環境保全意識の高まりを背景に、世界的に急拡大している。特に米国では、景気対策法による再生可能エネルギー分野の優遇策(グリーン・ニューディール政策)や、太陽光発電システムへの助成制度拡充により、需要拡大の気運が高まっている。三菱電機では、米国の市場規模が2012年までに年間1GWを超え、その内 2割程度が内陸部の街路灯、信号機、スプリンクラー等に電力を供給する独立形システム用途になると予測している。
 また、アジアやアフリカなどでは、発電所や送電線などのインフラが不十分な地域の電力需要に対応するため、独立形システムの導入が進められている。
 三菱電機は、これら独立形システム向けに115Wから130Wの太陽電池モジュールの新製品を発売する。従来品よりも米国内陸部や新興国の遠隔地等の設置環境に適した仕様で、地域、用途ごとに異なる幅広い要求に応える。特徴としては、以下の点が挙げられる。
1.施工性・安全性の高い独立形システム用端子ボックスを採用:現地の設置環境をふまえ、施工性を向上させた独立形システム用端子ボックスを採用。外蓋が端子ボックス本体と分離せず、開けた角度を固定できるヒンジ構造なので、電気配線工事の作業時間を短縮できる。
また、本端子ボックスの外蓋には、耐熱性に優れた延焼防止シートを追加し、安全性を高めた。施工時の接続不良等により万が一発火した場合でも端子ボックス外への延焼を防止する。
2.独立形システムのバッテリー動作電圧に対応:モジュールのセル構成は36枚とし、動作電圧は独立形システムで主に採用される12Vバッテリーに対応。
3.無鉛はんだ使用により環境負荷を軽減:はんだの鉛使用量がゼロ(0g)の無鉛はんだ太陽電池モジュール。製品自体の環境への負荷を低減する。
 三菱電機は、今後、太陽電池モジュールの生産体制を2011年度までに年間600MWへ拡大する。また、事業の推進体制を強化するために、4 月1日付でリビング・デジタルメディア事業本部内に太陽光発電システム事業部を発足させた。

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