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ポラライザで遠隔の科学物質検出
March 25, 2009, シカゴ--LIBS(レーザ誘起分析分光装置)を使用することで､爆弾と疑わしきものに触れることなく､爆発させることなく､その成分を分析することができる｡
このツールは､溶鉱炉､原子炉､バイオハザード･サイト､火星探査車のような無人惑星プローブなど､過酷な､あるいは危険な環境での遠隔検査にも使用される｡
しかし､LIBSから得られる情報は､分光器によって捉えた信号間干渉で分かりにくくなることがよくある｡また､バックグラウンドノイズの除去は高価になる｡シカゴ､イリノイ大学(UIC)の化学者グループは､偏光フィルタをLIBSに取り付けるとローコストでノイズ除去ができ､現状のツールと同等か､それ以上の感度を実現できると報告している｡
UICの化学学部長､Robert Gordon教授は､宇宙学者Brian Greeneが書いた本で､ビッグバンから宇宙のマイクロ波バックグラウンドのわずかな偏光が残っていることを読んで､偏向光に関心を抱いた｡ゴードン教授は､好奇心から､研究室のグループに80fsのNIRレーザパルスペアをシリコン結晶に照射させた｡この｢miniビッグバンライク｣のレーザアブレーションが小さなスパーク､プラズマを起こし､UV光が出力され､グループは偏向をチェックした｡
｢偏向は､恐らく数%だろうと思っていたが､100%だった｣と同教授は語っている｡
研究グループが調べた光スペクトラムは､虹のプリズムが作るものと同様､化学要素の隠れた符号を示すスペクトルラインを含んでいる｡バックグラウンドスペクトラムを除去し､要素ラインのみにフォーカスするために､現在のLIBSは､ナノ秒動作でカメラのシャッタが動くような時間分解法を利用している｡ゴードン教授の研究グループは､シャッタを取り去り､代わりに回転するポラライザを用いることで､バックグラウンドを除去し､ラインにフォーカスできることを発見した｡
