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ジョージア工科大学と欧米企業10社で100Gコンソーシアム設立
March 25, 2009, アトランタ--ジョージア工科大学と企業10社が協力して100G光ネットワーキングコンソーシアム(Georgia Tech 100G Optical NetworkingConsortium)を設立した。
同コンソーシアムは、この種のコンソーシアムとしては世界初の産学コンソーシアムとなる。今日まで、研究サポート資金として220万ドルがコンソーシアムのメンバー(ADVA 、シエナ、OFS、ベライゾン)および賛助会員(supporting members)から集まっている。サポーティングメンバとなっているのは、アバネクス(Avanex)、IBM、Narda Microwave East、Nistica、ピコメトリクス、RSoft Design Group。
コンソーシアムおよび研究施設では、産・学の研究者が100G伝送のあらゆる面で多方面にわたる研究ができるようになっている。これらの研究は、業界パートナーや学部のメンバーによる多様な、また補完的なサポートを受けられる。研究課題は、100G光伝送の基礎的な研究から、高速光ネットワークで使用される光技術、電気技術の評価にまで渡っている。
多様なネットワークアーキテクチャの研究が予定されており、リージョナルおよび超長距離リンクで起こる実際的な障害も研究対象になっている。これらの研究は、今後のIEEE 100G短距離標準、LANのクライアントサイドトランスポート、データセンタでのレーザを最適化したMMF短距離伝送IEEE標準もサポートすることになる。
「歴史的に、ネットワーキングインフラは伝送容量の高いシステムに移行してきた。これによって効率向上、コンテンツリッチ・サービス配信が実現された」とコンソーシアムのディレクタ、ジョージア工科大学電気/コンピュータ工学(ECE)教授、Stephen E. Ralph氏はコメントしている。こうした新技術の成功にとって重要な点は、それが既存のファイバインフラに導入できること、つまり「ハイウエイの道路に変更を加えないで容量を10倍にせよというようなものだ」と同氏は指摘している。
「業界最先端の研究は、100Gb/sネットワークに必要な実現技術を学生と業界が見極め、評価する希有の機会を与えてくれる。ジョージア工科大学にこうしたコンソーシアムを設置することで、メンバー企業の競争力を高め、通信とネットワーキングの分野における雇用増大をもたらすものだ」(同教授)。