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ネクストリーム、サーモエレクトリック発電デバイスの効率倍増
March 24, 2009, ダーハム--ネクストリーム(Nextreme Thermal Solutions)は、薄膜サーモエレクトリック発電デバイスの効率と出力を倍に高めた。
同社は、ノースカロライナ・グリーンビジネスファンドの助成金で開発計画に着手し、廃熱の電気への変換に使用するデバイスの効率向上に取り組んだ。サーモエレクトリック・エピタキシャル材料に変更を加えることでネクストリームは、同じ熱入力条件で動作する標準的な薄膜サーモエレクトリック発電デバイスと比べて2倍の変換効率と出力を達成することができた。この成果は、エピタキシャル膜成長における大きな到達点であり、サーモエレクトリック業界随一の技術である。
ネクストリームの薄膜組込サーモエレクトリックジェネレータ(eTEG)は、デバイスの温度差を利用したゼーベック効果で発電する。ネクストリームは、ビスマス-テルライトエピタキシャル膜を合成し、基準となる薄膜サーモエレクトリックデバイスと比較して2倍以上の熱-電気変換効率を実証した。熱入力が9Wの時、この計画では、デバイスは出力247mW、パワー変換効率2.6%を達成した。
この計画で実証されたパフォーマンス改善は、マイクロパワーアプリケーションを狙う同社製品に大きな影響を与えるものとなる。
ネクストリームは、今後、改善された材料パフォーマンスをベースにした新製品を発表するとしている。