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日立電線、10Gbps×12chパラレル光アクティブケーブルを開発
March 23, 2009, 東京--日立電線は、消費電力に優れ10Gbps×12chに対応したパラレル光アクティブケーブル「InfiniGreen」を開発した。
データセンタでは、多くのサーバやストレージなどの機器が使われており、相互にデータのやり取りを行なうためにケーブル接続されている。従来はメタルケーブルでの接続が一般的だったが、機器の伝送速度向上、機器間の接続距離の延伸などからメタルケーブルに比べ高速・長距離伝送に適した光アクティブケーブル(OAC)が使われ始めている。OACとは、光トランシーバと光ファイバケーブルを一体化したもので、光信号で機器間のデータ通信を行なう。今後、さらなる高速・大容量化に伴いOACの需要拡大が期待される。
光アクティブケーブルは、電気信号と光信号の変換処理を行う際に電力を消費しており、高速・大容量に伴い消費電力も増加する。一方で、データセンタでは電力消費量削減が大きな課題となっており、高速・大容量とともに低消費電力を実現するソリューションが求められている。
こうしたニーズに応えるために、日立電線では消費電力に優れ10Gbps×12chに対応したパラレル光アクティブケーブル「InfiniGreen」を開発した。
InfiniGreenは、InfiniBand に準拠した10Gbps×12chのパラレル光アクティブケーブルで、独自設計により消費電力0.9Wと他社同等製品の1/3まで抑えた低消費電力を実現した。これにより消費電力を抑えながら機器を高速・大容量で接続することが可能となる。また、コネクタ部はInfiniBand Trade Associationによって規格化されたCXPコネクタを採用。細くて柔軟性に優れた24芯ファイバケーブルを用いて、取扱い性に優れている。
同社は、一層の性能向上と2010年頃までに量産技術の確立することを目指としている。
日立電線は、サンディエゴで開催されるOFC/NFOEC2009で、InfiniGreenを用いたデモンストレーションを予定している。