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2008年世界のFTTH出荷71%増
March 3, 2009, Bethesda--ディトバーナ(DITTBERNER)の「DSL、FTTH、FTTB/LAN出荷分析」によると、2008年年間のFTTH出荷は71%増だった。4Q08出荷の伸びはわずかだったが、初めて300万件を越えた。
大きな拡大と言えるが、この伸びはディトバーナが2008年1月に予測した80%成長を下回った。これはヨーロッパや韓国の伸びが同社の予測に届かなかったことが主因。しかし、中国市場の予想以上の成長によって相殺された。
日本市場はFTTHを主導する市場で、第4四半期の新規加入者は70万件を若干上回るレベル、FTTHとFTTBを合わせて1450万件となった。北米、韓国、中国市場は堅実な伸びを示した。
2008年はベンダの市場シェアが細分化されているが、これは日本市場の優位性が落ちてきているためだ。ヨーロッパ、アメリカ、中国、韓国のベンダが、市場シェアを増やしている。三菱は、ポート出荷では市場リーダーの位置を維持しており、住友がNo.2。2008年は、中国ベンダが初めて顔を出し、今後中国ベンダのシェアが拡大すると見込まれているが、必ずしも市場で優位を占めるとは言えない。と言うのは、中国ではFTTHよりもFTTBの導入が多いからだ。
ディトバーナによると、2008年のFTTH出荷激増の後を受けて、2009年の成長は5%程度になり、その後2010年、2011年と成長は横ばいになる。それ以降、FTTH出荷はゆっくりとした上昇トレンドを描く。FTTB出荷の成長は、今後10年にわたり遙かに強力になると予想される。その理由としてディトバーナは、FTTBの方が遙かに安価なブロードバンドサービス提供手段であることを挙げている。ディトバーナの見方では、2018年までにはFTTBは固定ブロードバンド技術の主流となる。