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OLEDディスプレイ市場、2015年には60億ドル
February 23, 2009, オースチン--成熟したディスプレイと電子業界は経済減速のために業績が落ち込んでいるが、その間にアクティブマトリクスOLED(AMOLED)が登場し、2008年に売上110%増を記録した。
ディスプレイサーチ(DisplaySearch)は、OLEDディスプレイ売上は、2008年の5億9100万ドルから、2015年には60億ドルを上回る規模に拡大すると予測している。
同社のディスプレイ担当ディレクタ、Dr. Jennifer Colegroveによると、「昨年、AMOLEDは、PMOLEDの減速を補完してきた」。「今後、OLEDにとってはLCDと競合しないようなニッチマーケットを見いだすことが重要になる。フレクシブルディスプレイやトランスペアレントディスプレイ、あるいは照明などだ。OLED開発者は、自社の技術と他のホットな技術、例えばタッチスクリーンなどを組み合わせる機会を探る必要がある」と同氏はコメントしている。
OLEDディスプレイは、2008年フラットパネルディスプレイ総売上の1%未満。ディスプレイサーチの予測では、2015年には5%に達する。この間、売上は年平均(CAGR)40%で成長する。同期間におけるフラットパネルディスプレイ総売上の成長率はCAGR 3%とディスプレイサーチは予測している。
調査の要点
・AMOLED売上は、2009年下期にパッシブマトリクス(PM)OLEDを追い越す。AMOLEDメーカーが成功するには、大規模で安定した顧客の獲得が必要。また、歩留まり(特にTFTバックプレーン)を上げ、タクトタイムを減らしてコストを抑えることが必要。
・PMOLED売上は、2006年の4億5000万ドルがピークで、2007年には3億9000万ドル、2008年には3億7000万ドルと下降。製品と顧客の多様化が出荷維持の決め手になる。
・OLED照明の利点は多い。高いエネルギー効率、薄くて軽量など。柔軟および硬化形状エリア照明が可能。しかし、課題としては製造コスト、量産性、サイズ拡大にともなうエネルギー効率や均一性の維持などがある。
・OLED照明の売上は、2014年にPMOLEDの売上を超える。