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CO2レーザメスで脳外科手術

February 4, 2009, ロンドン--CO2レーザを用いたレーザメス、BeamPath NEUROシステムを製品化しているオムニガイド(OmniGuide)社は、同製品を使った手術成功例をストーリー風にまとめて発表している。
 手術を担当したのは、ノースカロライナ州ウエイク・フォレスト大学(Wake Forest University)医科(School of Medicine)のシニア神経外科、Dr. Thomas Ellis。同氏は従来技術で、19歳の患者、ブランドンの腫瘍を切除する手術を6時間行ったが、それでも成功に至らず落胆していた、という状況から始まる。同氏は、患者の母親に手術は成功しなかったことを伝えた。
 その夜、エリス氏は、CNNオンラインでBeamPath NEUROを紹介するページを見た。ツールは、ペン型のファイバオプティック製で、これを用いると外科医は最小限の侵襲性外科手術で、アクセスが難しい箇所の手術を行うことができる。このページを読んだ後、エリス氏は直ちにその神経外科医にコンタクトし、マサチューセッツ州ボストンのオムニガイド社と連絡をつけた。
 BeamPath NEUROシステムは、DODのプロジェクトで開発されたもので、エリス氏が知る3ヶ月前に発表したばかりだった。この装置により外科医は、簡単にCO2レーザを操作し、人体のほとんどどこの組織にでも、特にメスを入れるには危険であると考えられるような症例でも、レーザメスをあてることができる。
 患者のブランドンについてエリス氏は、「1年前は、症状は軽かったが、突然頭痛がするようになり、意識が朦朧としてきて、緊急入院した。直ちに頭部をMRIスキャンして、頭部中央に極めて大きな腫瘍、奇形腫(teratoma)を発見した」と語っている。
 同医師は、2日後に6時間かけ、6本のメスを使って手術を行ったが、腫瘍の20%しか切除できなかった。「脳外科を15年やっているが、これまでで最も難しい手術だった。腫瘍はゴムのような弾性があり、切除が困難だった。腫瘍を切り裂こうと1つのメスを5分も使うと、メスは切れなくなり、次のメスを使わなければならなくなる」と同氏は語っている。
 レーザメスは、大きくて使いにくいと言うことで、これまでは神経外科では使われなかった。CNNが報告するDr. Bernard Bendokは、新しく、使いやすい完璧なミラーツール、CO2レーザで手術を行っていた。
 その翌日、エリス氏は、オムニガイド社がアシスタントとして派遣してきた内科医、Dr. Tamir Wolfとともに手術を行った。「わずか30分後、このレーザデバイスは、簡単に使えるものであることが分かり、腫瘍の切除に成功した」とエリス氏は報告している。
 手術にかかった時間は4時間。残していた80%の腫瘍を、レーザで内部から気化して取り除くことができた。
(詳細およびCO2レーザメスの説明は、www.omni-guide.comのニュースリリースで見ることができる)

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