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富士通、シンガポールで3拠点目のデータセンター開設
January 14, 2009, シンガポール--富士通グループの富士通アジアは、シンガポール東部チャンギに、シンガポール地区において3拠点目となるデータセンターを開設し、サービスを開始した。
新設されたデータセンターは、エネルギー効率に優れたセンターとなっており、効率的な動力設備、温度監視装置、および照明制御システムを導入することで、CO2排出量を10%から30%削減(従来比)することが可能になる。また、24時間の有人監視に加え、当社の手のひら静脈認証装置「PalmSecure」や非接触式カードを利用した入退室管理をおこなうなど万全のセキュリティ対策も実施している。
富士通グループは、国内53拠点、海外15カ国32拠点にデータセンターを展開している。
シンガポールは、その周辺地域への至便性から、多くの日系企業が地域統括機能を置く、アジアにおける中核拠点となっている。産業インフラや法制度など、成熟・安定したビジネス環境があることから、今後も重要な役割を担うと考えられている。また、近年、高度化・多様化するIT基盤への迅速な対応や顧客の TCO削減などの要求を背景としたアウトソーシングへのニーズは、世界各国において拡大しつつある。
こうした背景を受け、富士通アジアは、シンガポール東部チャンギに、同社にとってシンガポールで3拠点目となるデータセンターを開設。同データセンターは、TIA(米国通信工業会)およびTUI(The Uptime Institute)の定めるTier基準(1~4段階)をベースに、独自の観点で電源設備の冗長性やセキュリティ機能などについて拡充した、80項目を超える富士通グループ独自の基準においてTier3に位置づけられる。床荷重2トン、大容量の電源供給など、ブレードサーバなどを用いた高集積システムに対応したファシリティを有している。また、効率的な動力設備、温度監視装置、および照明制御システムの導入により、ユーザのCO2排出量を10%から30%削減(従来比)することが可能になる。セキュリティにおいても、富士通の手のひら静脈認証装置「PalmSecure」や非接触式カードを利用した入退室管理や24時間365日対応の有人監視など万全対策を実施している。
これにより、富士通アジアのシンガポールにおけるデータセンターの延べ床面積は従来の約2倍となる。同社は、テクノロジーソリューションにおいてデータセンターサービスの売上比率を、2011年度末までに現在の40%から60%まで引き上げ、2億シンガポールドルの売上高を目指している。