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2009年の産業用レーザの売上げは32%減
April 6, 2009--ストラテジーズ・アンリミテッド社(Strategies unlimited)によると、産業用レーザ市場は2009年に32%減となり、販売が現状のままであれば2004年の水準に落ち込む。
販売は、軍事、バイオメディカル機器、エネルギー関連アプリケーションに助けられて2013年までには2008年の水準に戻る。材料加工アプリケーションは、レーザマーキングから金属切断、溶接まで、回復にかかる時間は相対的に長い。ファイバレーザ供給メーカーの落ち込みは24%で、2億3000万ドルとなり、回復は他のタイプのレーザに比べると早い。しかし、リセッションが深まり、あるいはサプライヤーが捨て身の価格戦争に入ると、2009年の落ち込みはさらに激しくなる。
コヒレント(Coherent)やトルンプ(TRUMPF)は、市場シェアではリストの上位にとどまっている。産業用レーザビジネスは極めて細分化されているが、上位10社でレーザ売上の約86%を獲得しており、多数の小規模サプライヤーの市場シェアは5%に満たない。IPGフォトニクスは、引き続きファイバレーザ市場で優位を占める。しかし、非常に厳しい景気後退のため、いずれのサプライヤーもビジネスを継続しようとするレーザ市場を選別して行かざるを得ない。その結果、プレイヤーの数が減り、残ったプレイヤーが相対的に数少ないニッチ市場で戦って行くことになる。
ストラテジーズ・アンリミテッドのコンポーネント担当ディレクタ、トム・ハウスケン氏によると、これまでほとんど途切れることのなかったファイバレーザと産業用レーザ一般の成長トレンドがリセッションによって断ち切られた。「次の数年は、ビジネスは、生まれたばかりの市場のように堅調に成長するとは考えられない。むしろ、成熟した資本市場のように周期的な様相を呈することになろう」と同氏は見ている。