データセンタ市場規模，2030年までに6520億1000万ドル

May, 16, 2025, San Francisco--Grand View Research, Inc.の新しいレポートによると、世界のデータセンタ市場規模は2030年に6,520億1,000万ドルに達し、2025～2030年にかけてCAGR 11.2%で成長すると予想されている。
業界全体で拡大するデジタル トランスフォーメーションにより、クラウド コンピューティング、モノのインターネット (IoT)、人工知能 (AI)、その他のデジタル イニシアチブをサポートする強力なデータセンタ インフラストラクチャが後押しされている。クラウドサービスの利用が急増している中で、データセンタはクラウドベースのサービスやアプリケーションをホストし、管理するために必要なインフラを提供している。AI、機械学習、ビッグデータ分析、仮想現実などのデータ集約型アプリケーションの使用拡大をサポートするためには、適切な処理能力とストレージ容量を備えたデータセンタが必要になる。IoT(Internet of Things)デバイスの発展により、処理・分析が必要なデータが大量に発生し、データセンタの需要が生まれている。

さらに、パンデミック時には、リモートワークやバーチャルコラボレーションへの移行により、リモートアクセス、コミュニケーション、コラボレーション機能を促進するためのデータセンタの必要性が浮き彫りになった。オンラインショッピングやeコマースプラットフォームの拡大が進む中、データセンタでは取引処理、在庫管理、消費者データの保存などが求められるようになった。データセンタは、ストリーミングサービス、ソーシャルメディアプラットフォーム、オンラインゲームにおける効果的なコンテンツ配信と優れたユーザエクスペリエンスに不可欠である。

サイバー攻撃の頻度と巧妙化は、データセンタが提供するような安全なデータストレージおよび処理施設の重要性を浮き彫りにしている。ソースにより近いデータを処理するエッジコンピューティングの採用により、遅延を減らし、リアルタイム処理をサポートするためにエッジデータセンタを使用する必要がある。データセンタは、スマートシティの取り組みでセンサ、カメラ、ガジェットからのデータを処理および分析するために使用され、都市計画とリソース管理の改善を可能にする。金融、医療、政府機関はすべて、データセキュリティとプライバシーに関する厳しい規制基準に準拠したデータセンタを必要としている。一部の地域では、特定のデータを境界内に保存する必要があるため、ローカルデータセンタインフラストラクチャが必要になる。

データセンタ市場レポートのハイライト
・ハードウェアセグメントは、データセンタ市場において2024年に67.0%を超える最大の市場シェアを占めた。ソーシャルメディア、デジタルトランザクション、モノのインターネット(IoT)の急速な成長により、データストレージと処理機能の拡張に対する需要が高まっている。

・サーバセグメントは市場を支配し、2024年には34.0%を超える収益シェアを占めた。最新のサーバは、プロセッサ テクノロジ、メモリ、およびストレージ ソリューションの継続的な進歩により、より強力でエネルギー効率が高まっている

・仮想化セグメントは市場を支配し、2024年には約18.0%の収益シェアを占めた。仮想化により、データセンタは、1つの物理サーバ上で複数の仮想マシン(VM)を実行することにより、物理ハードウェアを最大限に活用できる

・プロフェッショナルサービスセグメントは市場を支配し、2024年には約49.0%の収益シェアを占めた。従来のデータセンタは、最新のワークロードの高まる需要に対応するのにますます苦労している

・オンプレミスセグメントは市場を支配し、データセキュリティとプライバシーへの注目の高まりに牽引されて、2024年には39.0%以上の収益シェアを占めた

・<10kWセグメントは市場を支配し、2024年には36.0%以上の収益シェアを占めた。オンプレミスまたはコロケーションベースのインフラストラクチャソリューションを探している企業は、手頃な価格と管理の容易さから、低密度のラックを好む。

・N+1セグメントは、市場を支配し、データセンタ運用における信頼性と稼働時間の必要性が高まっているため、2024年には約70.0%の収益シェアを占めた。

・北米のデータセンタ市場は、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)、ビッグデータ分析の採用の増加に牽引され、2024年には40.0%を超える大きなシェアを占めた。