規格ニュース 詳細

IEC 60143-1:2015:電源システム用直列コンデンサ

IEC 60143-1:2015 が2015年6月25日に発行された。規格のタイトルは「電源システム用直列コンデンサ―パート1 : 一般」である。
IEC 60143-1:2015 は、AC の送電線や配電線、あるいは周波数15 Hz ~ 60 Hz のAC 電源システムの一部を形成する回路
との直流接続に使用することを意図したコンデンサユニットおよびコンデンサバンク両方に適用する。この規格は主に伝送用途
にフォーカスしている。直列コンデンサユニットおよびバンクは、普通、高電圧電源システムに使われる。この規格は、電圧範
囲すべてに適用可能だが、自己回復金属誘電体タイプには適用しない。
回路と直列接続されている場合であっても下記のコンデンサはこの規格の対象外である。

– 誘電発熱プラント用コンデンサ(IEC 60110-1)
– モーター用途のコンデンサなど(I EC 60252(全てのパート))
– 電子回路で使われるコンデンサ(IEC 61071);

放電ランプ用のコンデンサ(IEC 61048 とIEC 61049)。絶縁体やスイッチ、計器用変圧器、外部ヒューズなど標準タイプのアクセサリについては関連のIEC 規格を参照のこと。

この規格の目的は以下のとおり。

– 性能、試験、格付けに関する統一規則を考案する
– 明確な安全規則を作る
– 設置と操作のガイドとして使う

この第5版は2004年に発行された第4版を廃止し、これに置き換わる。第5版は技術改定で成り立っている。旧版からの主要な変更は、電圧サイクルはすでに冷却責務試験で実施されているため、耐久試験が廃止され老化試験に変わったこと。長距離送電線補正と高度補正に関連するガイド部分が拡張された。さらに、絶縁レベルの表と他の規格への参照がアップデートされている。
キーワード: AC 送電線またはAC 配電線、高圧電源システム用のコンデンサユニットおよびバンク
詳細はIEC のウェブへ。(2015/07/02)